■ 変額年金保険まとめ 契約のポイントは?
週末は、主人が留守で久々にショッピングをしたり、実家に戻ったりとのんびりと過ごしたんですが、たまに「ご飯」の心配がないのも良いものです。たったの一日ですが開放された気分になりました。
前2回に分けて「変額年金保険」についてお話してきたわけですが、今回は最後のまとめとして、加入を検討する際に是非確認して欲しいポイントを整理したいと思います。
1. 特別勘定の数や種類及び運用の自由度
各保険会社によって、準備されている「特別勘定」(ファンド)の数や種類はまちまちです。2本から十数本のものまであり、ファンドのラインナップも、リスクを抑えた「バランス」タイプのものだけという会社もあれば、日本、米国、欧州やアジアの株式で積極的に運用するタイプまで幅広く揃えているなど、それぞれ特徴があります。興味のあるものがあれば、保険会社や運用会社のサイトで運用実績を確認してください。
ファンドの乗換えをまめにするのでしたら、1年間に何回まで無料でできるのかも確認する必要があります。
2. コストはどのくらいかかるのか
変額年金保険のコストは、大きく3つ上げられます。
まず一つは、「保険契約関連費用」で、死亡保障などのために資産残高から年間0.5%〜2%程度差し引かれます。
二つめは、「資産運用関連費用」で、これは選択したファンドによって異なります。
三つめは、「契約維持費用」ですが、積立金や払込保険料が一定額未満のときに毎月400円程度の負担がある商品が多いようです。
また、年金受取期間中も、年金年額に対して1%程度の管理費用がかかります。
3. 積立方法や年金の受取り方はどうなっているか
年金原資の積み立て方法は、「一時払い」でのみ加入できるものと、その後規則的に増額していけるもの、余裕が出来たときに任意増額できるものなどがありますので、加入しようと思う商品がどういうタイプなのか確認が必要です。
年金の受け取り方法は、あらかじめ決まった年数だけ年金を受取る「確定年金」や、10年間など前もって定めた期間は確実に年金がもらえ、その期間が経過した後は生きている限り年金が受取れる「保証期間つき終身年金」などがあります。
4. 死亡保障はどうなっているか
運用期間中に死亡した場合、払い込んだ保険料または死亡時の積立金のいずれか高いほうを保障したり、事故などの災害の場合に保険金が上乗せになるタイプが多いようです。ただ、保障を充実させれば、それだけ2で触れた「保険契約関連費用」がかかることになるので、注意は必要です。
5. 運用状況のチェック方法
運用成績は、郵便で送られてくる運用報告書や電話コールセンター、インターネットのホームページなどで確認することになります。
6. 生命保険会社の安全性
年金は長期で運用する商品ですから、やはり保険会社の安全性は気になります。格付け会社が発表する情報はこまめにチェックしたいものです。
変額年金保険は、年金積立金の運用を株式や債券で組成されたファンドで行い、そのファンドの組合せや乗り換えをある程度自分の裁量でできるという利点があるとともに、自己責任が問われる商品です。
確定拠出型年金の導入も始まっており、こうしたリスクをとりつつも自己責任で資産運用していく商品は、じっくり内容を理解していただき、注目してウォッチしみてください
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