■ 何が変わる?「日本郵政公社」
さあ、今日から4月!新しい年度のスタートです。陽気もすっかり春となり、桜もいい感じに咲いてきましたね。お花見にお出かけになる方も多いのではないでしょうか? 東京もすっかり、街の彩りが「桜色」になっています。
さて、本日より「郵便局」が「日本郵政公社」として発足します。街中の郵便局の看板が模様替えしているのにお気づきの方も多いでしょう。
見た目には、名称やロゴマーク、職員の方々の制服が代わるのですが、実態としてどんな変化があるのでしょう。
今回は新しい「日本郵政公社」について書いてみようと思います。
■ 郵政公社の業務は、郵便局からの引継ぎ基本
今回の公社化で、私たち利用者が心配なのでは、「貯金」や「簡易保険」が今までと変化なく利用継続できるのかどうかという点がありますが、「貯金」については現在利用している貯金通帳やキャッシュカード、その他サービスも今までと変わりなく利用することができます。
「簡易保険」についても、特に証書の書き換えの必要はなく、契約内容・保障内容に変更なく継続できます。
詳しくは、日本郵政公社のホームページ
(http://www.yusei.go.jp/top/kousyaka/qanda/)に掲載されています。
■ 郵便事業はサービス拡充
宅配便やバイク便などに押されて、赤字体質になっている郵便事業については、今後新たなサービスの拡充が着々と進んでいます。
すでに、コンビニエンスストアの「ローソン」にポストが設置されているのをお気づきの方も多いでしょう。
今後は他のコンビニとも提携を図り、ATMの設置にも積極的です。
また、ネットオークション最大手のYahoo!とコンビニの「ファミリーマート」と提携した「Yahoo!ゆうパック」というサービスの実施もあります。
近年、ネットオークションの取引は急激に大幅に拡大して、その商品を送る小包郵送のニーズは非常に高まっています。その市場を狙った新しいサービスといえます。
これまで、郵便局以外でゆうパックを扱うお店が限られていて、コンビニで24時間いつでも発送可能な宅配便と比較すると、どうしても不便さがあったと思います。
しかし、ゆうパックがファミリーマートでいつでも発送手続きができ、さらに送付状に自動的に配送先・配送元が印字されるようになり、とても使いやすくなりました。
また、送料が割引になること、50万円までの補償がつくことなど、価格面でもお得で、競争力が出てきたと言えるのではないでしょか?
今後、郵便局内での民間企業とのコラボレーションが多くみられるようになるようです。
文房具の販売や、カフェの導入など郵便局のスペースを使った新たな展開がすでに検討されているようです。
私たちの生活に、非常に密着した存在である郵便局が、公社化することで、民間企業との競争原理に則り、更に使い勝手の良い、地域に密着したスペースになっていくことを大いに期待したいと思います。