ファイナンシャルプランナーの役立つお話(日本版401Kの基本) | 保険の相談ならお任せください

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コラム
 

■ 日本版401Kの基本

 

さぁ、今年も残すところ半月ですね。週末は大掃除というご家庭も多いのでしょうか。我が家も週末に少しずつ片付けているところです。

 

さて、今回は前回のコラムで取り上げた「日本版401k」の基本を見ていきたいと思います。

 

 

■ 加入できるのはどんな人?

確定拠出年金(日本版401k)は「個人又は事業主が拠出した資金を個人が自己の責任において運用の指図を行う」年金です。  加入できるのは 1.国民年金(全国民共通の公的年金)の第一号被保険者(自営業者など) 2.第二号被保険者(被用者=サラリーマン)のうち会社員などです。具体的には会社員のほか、私立学校の教職員、農林漁業団体職員なども加入できます。また、自営業者は男性でも、女性でも加入できます。

 第三号被保険者となる専業主婦や、公務員、また国民年金保険料を免除されている方は加入することができません。

 

■ 日本版401kは2種類ある

日本版401kには、「企業型401k」と「個人型401k」の2種類があります。双方の制度的な仕組みは同じものなのですが、加入する際の考え方が異なります。
 「企業型401k」はその名の通り、会社が導入を決定してその企業に勤める社員が対象になります。会社が導入をしたら、基本的には強制的に加入しなくてはいけないのです。 掛け金は会社が額を決定し拠出する仕組みです。この「企業型401k」は、会社が従来の退職金制度の代替や一部代替として導入することが多いのです。
 逆に会社に企業年金がなく更に401kを導入しない場合や、自営業の人が加入できるのが「個人型401k」で、積立額に上限はありますが、好きなように決められるのが特徴です。 個人型401kは銀行・証券会社・生命保険会社の窓口などで加入することができ、どの金融機関で始めるかも好きに決めることができます。

 

■ 運用は自分で決定する

 「企業型」と「個人型」では入口は異なりますが、積み立てたお金を自己の責任の元で運用していくことは同じです。その運用は、あらかじめいくつか決められた金融商品から自分で好きなものを選んで組み合わせていきます。用意された金融商品は、


1)元本保証されているもの(預貯金などに近いもの)
2)元本は保証されていないが、値上がりが期待できるもの(株式や債券等の投資信託など)
3)自社株や自社債だけを扱うもの(企業型の場合) などです。


上記のような性質の金融商品をどのように組み合わせていくかが、非常に難しいのですが、各商品の特徴をよく検討して判断していかなければなりません。

 現在、401k加入者の運用状況を見てみると、資産の66%を元本保証されているもの、残り34%を投資信託などのリスク商品で運用しているようです。加入者は意外と中高齢の方が多いと報告されていますが、今後更に401kの加入が増え、転職などの際の対応など、制度の柔軟性が増せば、若い世代の加入も増えていくことでしょう。老後の資産形成の一助として、上手に付き合いたいものです。

 

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