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葬儀費用について考えてみる
今年は本当に異常な暑さですね。そのせいでしょうか、体調を崩されて、亡くなる方も多いようです。実は私も日曜日に叔父が急逝したところでした。
特にお年寄りやお子さんは熱中症に十分に気をつけてください。熱帯夜の時に空調をタイマーにしておいて、切れたのを気づかずに、具合を悪くする人も多いようですから、十分な水分補給と室温管理に気をつけていただきたいものです。
そこで今回は「葬儀費用」について考えてみようと思います。通常「死」をテーマにするのはあまり好ましくないのですが、長い間病気療養をしていればそれなりの覚悟もできていますが、突然・・・という事もあるわけで、おおよそどの程度の費用を準備しておくべきなのかという事で、あえて取り上げたいと思います。
財団法人日本消費者協会が平成15年9月に行った、第7回「葬儀についてのアンケート調査」を見てみると、葬儀費用の全国平均は、236.6万円となっています。内訳が詳細にわからない事も多いようで、葬儀については葬儀社さんの言い値で動いているような部分もあるようです。
では、実際にどんな費用が必要になうのでしょう。
1. 心づけ
いわゆるチップのようなものです。お世話になった方へ気持ち程度に渡すものと考えてください。町会などで常に協力体制ができているような場合は、必要ないかもしれません。
2. 遺体搬送料
病院からの搬送料です。
3. 通夜ぶるまい
本通夜の時はご焼香の後、会葬の人たちに通夜ぶるまいといって食事をしてもらいます。目安として料理が一人当たり2000円から3000円くらいです。人数を概算で見込んでお寿司とか煮物、オードプル等を10人分ぐらいずつの飯台に入れてもらっていくつかまとめて頼んでしまう方が安く済むかもしれません。
4. 葬儀社への支払い
葬儀社の葬儀一式代金は祭壇や棺などセットになっていますが、全てがセット内に含まれているわけではなく、葬儀社によって内容が異なりますので、何が含まれ、何が含まれないのか、事前にきちんと把握しておかないと、後でトラブルになるケースも多いようです。
特に遺族側は、平常心を失っている事が多いわけですから、とにかく相手の話を良く聞く事が大切です。
予め予算を区切ってしまって、交渉する方が良いかもしれません。
5. 精進落とし
葬儀当日、火葬場から戻ってきて、続いて初七日の法要をやってしまうというのが最近では通例になっていますので、ここで精進落しの宴を開きます。
近くの料理仕出しやを借りた場合には飲食代だけで済みますが、斎場やしかるべき会場を借りてそのまま精進落しにも使うとなると、別途会場費がかかり費用がかなり違ってきます。会場費と飲食費がセットになっている時とそうでないときではまた違うので、これも事前に十二分に調べておく事が大切です。
6. お布施(読経料)
葬儀・告別式の読経料の相場は5万円から15万円程度で、お坊さんの階級やお寺の格式によって異なるようです。自身が帰依しているお寺さんを利用するのであれば、戒名などをつけてもらう事も出てきますので、状況によってだいぶ費用が異なると思います。
7. 引き出物
会葬者に渡す、粗供養品です。お茶やのり、お酒などがセットになっているものが一般的です。
8. 香典返し
香典返しは一般的に「半返し」といわれますが、昨今はギフトセットの商品郡からもらう側が選ぶ形式の物が増えているようです。
こうしてあげていってみると、意外と費用がかさむものですよね。一つ一つはたいした事がなくても、支払いがその日に清算というものや、支払いまでに期間のないものも多いのも現実です。なかなか「準備」というのも変な話ですが、ある程度の万一の場合の備えを用意しておく事は大切ですね。