ファイナンシャルプランナーの役立つお話(社会人の教育ローン) | 保険の相談ならお任せください

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■ 社会人の教育ローン

 

先週は台風襲来。そして今週もやってきてます! 皆さんのお住まいの近くは大丈夫でしたか? 我が家は川が近いのでちょっと心配なのです。

 

今回は読者の方から下記のようなご質問をいただきました。



社会人ですが、来年受験をして再度学生に挑戦しようと思っています。
 仕事をするうちにやりたいことが見えてきて、それに向けて頑張ろうと思うのですが、大学まで行かせてもらって一度正職員で勤めた仕事を辞める手前もあり、年金生活の親にはもう援助を乞うことはできません。
とはいえ、恥ずかしながら貯金もそれほどあるわけではないのです。
 大学の授業料は到底ムリなので専門学校をターゲットにしていますが、学年が上にいくにしたがってアルバイトも難しい学科です。奨学金などをネットで見たりしていても不安は尽きません。
 金利が安く学費として貸してもらえるようなところはないでしょうか。



 金利が安くて利用できるのは、「国民金融公庫」の教育ローンです。この教育ローンには、「教育一般貸付」「郵便貸付」「年金教育貸付」の3種類があり、「教育一般貸付」と「年金教育貸付」には所得制限(収入の上限)があります(給与所得者:990万円以内、事業所得者:770万円以内)。

 では、各々どういうものなのか見ていきましょう。

「一般教育貸付」
◆ 利用できるのは、融資の対象となる学校に入学・在学される方の保護者またはご本人で、世帯の年間収入が990万円(事業所得者については770万円)以内の者
◆ 融資の対象となる学校は、
・大学、大学院、短期大学
・高等学校、高等専門学校
・専修学校、各種学校、予備校、経理学校、デザイン学校など
・盲学校、聾学校、養護学校の各高等部
・ 外国の高等学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院など(6ヵ月以上の留学に限ります。)
・ その他職業能力開発校などの教育施設
 *但し、学校によっては一定の要件を満たす必要がある場合がありますので、詳しくは国民生活金融公庫の各支店(全国152店舗)で問い合わせるといいでしょう。
◆ 融資額は、学生一人につき200万円までで、返済期間は10年以内です。
◆ 在学期間以内は元金の返済を据置く(利息のみの返済)ことができます。
◆ 利率は平成14年7月5日現在、年率2.1%となっています。

「郵便貸付」
 
郵便貯金には、「教育積立貯金」というものがあります。国民生活金融公庫等から積立額と同額まで教育資金の融資が受けられるようあっせんしてもらえるという特典がついている貯金なのです。
ただし、国民金融公庫などの融資条件に合わなければ融資は受けられません。

◆ 利用できるのは教育積立郵便貯金の預金者(郵政事業庁長官のあっせんを受けられた方)
* 年間の収入に関する制限はありません。

◆ 融資額は、学生一人につき200万円まで(ただし、教育積立郵便貯金の現在高の範囲内)
◆ 取扱いは、簡易郵便局を除く全国の郵便局(約20,000局)

「年金教育貸付」
◆利用できるのは、厚生年金保険または国民年金の加入期間が10年以上の被保険者
 (年金資金運用基金のあっせんを受けられた方)
◆ 融資額は、厚生年金保険の被保険者は学生・生徒1人につき100万円以内、国民年金の被保険者は学生・生徒一人につき50万円以内(ただし、同一学生・生徒お1人につき100万円以内)
◆ 取扱い窓口は、都道府県の年金福祉協会など(48ヵ所)

この他にも、あさひ銀行の「あさひ特別予算教育ローン」は、借入可能額が300万円、変動金利(現在:3.875%)や、みずほ銀行の「エムタウン多目的ローン」は、借入可能額が300万円、変動金利(現在:3.9%)などもあるので、検討してみてはいかがでしょうか?

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