■ あなたのうちの学資保険は大丈夫?
受験、卒業、入学・・・と人生の節目のシーズンとなりましたね。そこで気になるのはやはりお金のこと。子どものいる家庭なら簡保の学資保険やJA、民間の子ども保険などに加入しているうちも多いのではないでしょうか。(ここでは総称してそれらの保険を「学資保険」とよぶことにします)
「うちはちゃんと学資保険で準備しているから大丈夫」というあなた、その学資保険は必要なときにちゃんと使えるものですか?「え?どういうこと?」と思っているあなた、意外と満期の時期に盲点があるのですよ。
■ 満期金がもらえる時期が必要な時期にあっているか?
学資保険には満期があります。代表的なのが15歳満期、18歳満期、22歳満期など。また、中学や高校などの入学時にお祝い金がもらえるタイプもあり、満期の設定やお祝い金の設定は各保険会社の商品によって違います。
ここでポイントなのは本当に必要な時期にお金がおりるか、ということです。たとえば大学進学のときのために18歳満期の学資保険に入っているとしましょう。ここで大事なのはほとんどの保険会社の場合、「18歳をむかえた最初の契約日に満期金がもらえる」というしくみをとっていることなのです。
たとえば2月に契約すると、18歳をむかえた後の2月に満期金を受けとることができて、入学金を支払うことができます。この場合は問題ありません。では、契約を4月に行った場合はどうでしょう?
18歳をむかえた4月に満期金を受けとることができるものの、これでは大学の入学金や1年目の学費をこのお金で支払うことができなくなってしまいます。(ほとんどの大学は2〜3月の振り込みなのですから)
もっと詳しくみてみましょう。たとえば平成1年1月1日に生まれた太郎さんの場合。生後3ヶ月の平成1年4月1日に18歳満期の学資保険に入りました。太郎さんは平成19年1月1日に18歳をむかえますが、満期金がおりるのは18歳をむかえた最初の契約日(平成19年4月1日)以降です。これでは大学の入学資金の必要なときに間に合わないわけです。その前に解約をして解約金を受けとるか、契約者貸付(※1)を受けることになるわけです。
※1.契約者貸付・・・その時点の解約返戻金の一定範囲内で貸付を受ける制度。所定の利息がつく。各保険会社によって取り扱いが異なるので、要確認。
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18歳満期
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誕生日
H1.1.1.
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18歳誕生日
H19.1.1.
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契約日
H1.4.1
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満期日
H19.4.1
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早生まれの場合は満期の時期が大切になってきます。
あなたのうちの学資保険はどうなっていますか?これから加入を検討している人は満期の時期をしっかり確認しておきましょう。
また、節目の時期には教育資金だけでなくなにかとお金がかかるものです。成人式のお金や、地方であれば自家用車購入費用などもあるかもしれません。学資保険を20歳満期にしておき、途中のお祝い金を進学資金に充てながら成人式費用や車費用などを準備する方法もあります。また学資保険に限らず、貯蓄型の保険(※2)で準備する方法もあります。比較と検討をしっかりして、納得をした上で加入したいですね。
※2.たとえば98歳や99歳などの保険期間が長い定期保険や終身保険を利用すると解約金が払込保険料累計額を上回る時期が出てくるので、その時期をお金が必要な時期に合わせる方法もあります。
(例)オリックス生命「ロングターム7」
東京海上日動あんしん生命「長割定期」
AIGエジソン生命「得割終身」など