■ あなたの医療保障の有効期間はいつまでになってる?
「健康寿命」ということばがあります。これは、元気で活動的に暮らすことができる長さのことを言い、何年生きられるかを示す「平均寿命」とは異なります。
つまり・・・「平均寿命=健康寿命+不健康寿命」ということ。
データでは日本人の平均寿命は男78.64歳、女85.59歳に対し、健康寿命は男71.9歳、女77.2歳。
この差(7〜8年)がズバリ「不健康寿命」ということになり「生きてはいるけれど疾病・障害・就床となっている期間」を表すわけです。将来のための経済的備えは大丈夫ですか?
老齢になったとき公的保険を補う経済準備として民間医療保険や民間介護保険などがあります。民間医療保険は病気・ケガをして入院をしたときの保障。在宅ケアは一般的に対象外のため、民間介護保険がその対象商品となります。
保険には定期タイプと終身タイプがあります。定期タイプとは文字通り、一定期間までの保障(つまり保障の有効期限があるタイプ)です。いっぽう終身タイプとは文字通り、死ぬまで保障があり保障の有効期限がないタイプです。
先日、こんな人がいました。
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Sさん
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35歳男性独身、終身の死亡保障にはバッチリ入っているが医療保障は75歳までだった。これでは心配だ・・・
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Oさん
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79歳男性、定期保険特約付終身保険に加入していた。医療特約が60歳までだったが、高い特約料を払って80歳まで延長した。でもあと1年でそれも切れてしまう・・・。
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加齢になるほど医療ニーズは高まっていきます。ずっと保険料をかけてきたのに必要なときに有効期限が切れてしまった・・・なんてことにならないように注意したいものです。
ところで「じゃあやっぱり終身タイプがていいの?」という疑問を持つ人がいると思います。「だって定期タイプのほうがダンゼン保険料が安いし・・・。」そこで払込保険料総額から損得を比較してみましょう。入院5000円の医療保険を終身タイプ終身払いで加入した場合の80歳までの払込保険料累計と10年更新タイプで80歳まで加入した場合の払込保険料累計を比較してみます。(アリコ・ジャパンで試算)
30歳男性
終身保険
終身払い 月保険料2560円
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30歳10年定期 月保険料 1715円
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40歳10年定期 月保険料 2115円
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50歳10年定期 月保険料 3110円
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60歳10年定期 月保険料 5575円
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70歳10年定期 月保険料 10325円
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80歳まで払込保険料累計153万6000円
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80歳まで払込保険料累計274万800円
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40歳男性
終身保険
終身払い 月保険料3480円
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40歳10年定期 月保険料 2115円
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50歳10年定期 月保険料 3110円
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60歳10年定期 月保険料 5575円
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70歳10年定期 月保険料 10325円
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80歳まで払込保険料累計167万400円
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80歳まで払込保険料累計 253万5000円
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50歳男性
終身保険
終身払い 月保険料5005円
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50歳10年定期 月保険料 3110円
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60歳10年定期 月保険料 5575円
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70歳10年定期 月保険料 10325円
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80歳まで払込保険料累計180万1800円
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80歳まで払込保険料累計 228万1200円
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60歳男性
終身保険
終身払い 月保険料8420円
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60歳10年定期 月保険料 5575円
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70歳10年定期 月保険料 10325円
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80歳まで払込保険料累計176万1600円
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80歳まで払込保険料累計 190万8000円
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比較してみると早いうちから定期タイプで加入し更新するのが一番割高ですね。そして終身タイプで準備したほうが全体的に割安になります。終身タイプはいつ加入しても総額があまり変わらないこともわかりますが、やはり若いほうが保険料総額も安くなっています。この表からも医療保障は早いうちから終身タイプで準備することがポイントだということがわかりますね。