■ マイホームと消費税
政権交代のニュースが流れ、私たちにとっては消費税がどうなるのか気になるところです。
大きな買い物―とりわけマイホーム購入を考えている人には今後の行方が気になるところ。そこで今回はマイホームと消費税について。消費税が上がる前に無理をしてでも買ってしまったほうがいいのでしょうか?
まず知っておきたいのが家を購入する上で、何に消費税がかかるのかということ。例えば土地1500万円・建物2000万円・合計3500万円の物件を購入するとき、消費税がかかるのは建物の2000万円分とその他建物周りの付属や家具など。土地には消費税はかかりません。
下図を見てみましょう。
3500万円(土地1500万円・建物2000万円)の物件を
30年ローン、金利3%の固定金利で借りた場合
消費税率
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消費税5%
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消費税6%
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消費税7%
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消費税8%
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物件に対する消費税
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100万円
(2000万×0.05)
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120万円
(2000万×0.06)
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140万円
(2000万×0.07)
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160万円
(2000万×0.08)
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頭金額
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ローンの月々の返済額
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頭金なし
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15万1776円
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15万2619円
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15万3462円
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15万4306円
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頭金100万円
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14万7560円
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14万8403円
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14万9246円
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15万0090円
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頭金700万円
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12万2264円
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12万3107円
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12万3950円
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12万4793円
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頭金なし、頭金100万円、頭金700万円の3パターンを例に、消費税が5〜8%までの場合の月々の返済額を算出した場合、意外なことに頭金が100万円あればたとえ8%まで上がっても頭金なしでマイホームを買い急ぐよりも少ない返済額で済むという結果になります。総額は消費税5%時代に頭金なしで購入した場合は約5500万円になるのに対して、消費税が8%にアップしたときに頭金700万円で購入した場合は約4500万円。この結果を見ると家を買うタイミングとして自己資金の準備が消費税よりも大事だとわかります。
マイホームをいつ購入するかは、消費税など税制や金利の影響はあるものの、あくまでも自分の家庭のライフプランにあわせて決めること。買い時というのは家計が買うことを許したとき。あわてて購入して家計が破綻しないようじっくりとマイホームの設計や資金計画を考え、自分の家庭にあわせたマイホーム購入を考えましょう。