■ 今年から貯蓄スタート!
あけましておめでとうございます。みなさんはどんな1年を計画しましたか?「去年はなかなか貯蓄ができなかった」「このままでは今年も不安だ・・・」という人向けに今年からばっちり貯蓄ができる計画の立て方について考えましょう。
「なかなか貯蓄ができない・・・」という人は世の中にとても多いのではないでしょうか?
実際、金融広報中央委員会が発表している世論調査によると、貯蓄ゼロ世帯が20%を超えるようです。
- 貯蓄の有無について、「貯蓄を保有していない」との回答が2割強、うち単身世帯では約3割強となり、平成17年を下回った。
- 年間総収入の階層別に「貯蓄を保有していない」と回答した世帯の割合をみると、「収入はない」階層では5割強、「収入300万円未満」階層で4割弱となっているが、「収入1,200万円以上」の階層でも、約1割の世帯が「貯蓄を保有していない」世帯となっている。
- 現在の貯蓄残高が、全体では「減った」と回答した世帯が4割強となった一方、貯蓄が「増えた」とする回答は3割弱となった。
- 貯蓄残高が減少した世帯の全体では、その理由について「定例的な収入が減ったので貯蓄を取り崩したから」との回答が5割強となっているほか、「こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから」とする回答が約3割、「耐久消費財購入費用の支出があったから」とする回答が3割弱となっている。
金融広報中央委員会「家計の金融資産に関する世論調査」平成18年調査より
ふ〜む。みんな厳しい状況なのですね・・・。かといって「よそのうちもやっぱり貯蓄できないのか〜」とほっとしていてはダメなのですョ。
貯蓄計画といってもそんなに難しいことではなく、まずは使えるお金を引き算でとらえることなのです。ただ、この引き算の仕方の違いが大事なのです。
余った分を貯蓄にまわそうとする考え方ではいつまでも貯蓄はできません。
先取り貯蓄をしておくことで、そのお金は無いものとして気づかない間に貯まっていく方法が有効的です。つまり自分への心理戦なのです。たとえば会社の財形貯蓄や社内預金制度を利用したり、給与振込み口座から、給与振込み日に自動的に振りかえられる自動積み立て商品を利用したりするなど。この場合は金利にこだわらず、自分で継続できそうな方法を選ぶことが大事です。
さらにいうと
給与が入ったらすぐ先取り貯蓄をしておきながら、さらに固定支出の引き落としはひとつの口座にまとめておきます。固定支出とは家賃、住宅ローン、水道光熱費など毎月ある程度きまってかかる金額のことです。残ったお金が「使えるお金」という流れにするだけで貯め体質の家計になります。さらに「使えるお金」の中でも「食費」「こづかい」「子ども費」「レジャー・趣味」というように項目ごとに予算をたてて、くさびをはめる・・・。そんな心理戦の積み重ねなのです・・・。お金は「おあし」といわれるように、気づけば足が生えて飛ぶようになくなってしまいます。
「収入の1割は貯蓄にまわせ」とよく言われます。古くはユダヤ人の教えからきているようです。昨年は全然貯蓄できなかった人も、今年からは、ぜひ実行しましょうよ、ね!