■ ボーナスで始めてみよう、投資信託
夏のボーナス、出ましたね〜。もう使い道は決まっていますか?「多少は運用にまわしたいなあ」なんて思っているならば、投資信託から始めるのもいいと思いますよ。
投資信託とは、私たちが投資したお金(ファンド)を運用の専門家(ファンドマネージャー)が運用する初心者向きの投資商品です。投資信託を選ぶときは「そのファンドマネージャーは私たちのお金をどのように運用してくれるのか?」というところに焦点を当ててみます。大きくみると2つのポイントがあります。1つめは運用対象。2つめは運用スタイルです。
(1)運用対象
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私たちのお金を主に「なにで」運用してくれるか?
(例)国内株式中心、外国株式中心、国内債券中心、外国債券中心。バランスタイプ、など
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(2)運用スタイル
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私たちのお金をどんな方針で運用してくれるか?
(例)インデックスタイプ、アクティブタイプ
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まずは運用対象(株式か債券か、国内か外国か、バランスタイプか、など)を見て選びます。自分が国内株式で運用したければ、ファンドマネージャーが国内株式中心に運用してくれる投資信託を選べばいいわけです。自分で国内株式を買おうとしたら銘柄選択に頭を悩ましてしまいますが、プロが銘柄選択して複数銘柄に分散投資してくれるのでリスクも抑えられます。
そして次に運用スタイルを見ます。大別するとファンドマネージャーの運用スタイルにはインデックスタイプとアクティブタイプがあります。
運用スタイル
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インデックスタイプ
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世の中の平均的な動きに連動するように機械的に平均的な指標の数値と連動させて運用するもの。
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アクティブタイプ
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ファンドマネージャーの手腕により平均よりも上回る成果をめざす(成果が平均を下回ることもある。
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インデックスとは指標(めやす、平均的な動き)のことを意味します。たとえば国内株式の平均的な動きを表すものとして日経平均やTOPIX(東証株価指数)という数値があります。国内株式で運用するインデックスタイプの投資信託はこれらの指標に連動して価格が上下するものです。つまり、インデックスタイプは平均的な動きをするため、わかりやすく、初心者向きといえます。
いっぽうアクティブタイプの投資信託はファンドマネージャーが積極的に利益追求して運用する投資信託です。たとえば「これから成長しそうな株」「今割安な株」というように方針を決めて銘柄選択し、運用してくれます。ファンドマネージャーが選んだ銘柄によってリターンが左右されるので、インデックスタイプより運用のリスクがあります。
初心者向きなのはインデックスタイプの投資信託といえます。インデックスタイプの投資信託の中にはETFといって株式のように売買できるものもあります。ETF(Exchange Traded Fund)は直訳すると「取引所で取引される投資信託」となりますが、「株式投資には興味があるけど、個別の株を選んで投資するにはハードルの高さを感じる」という人には適した商品です。
この夏、まずは初心者向きの商品から投資をはじめてみてはいかが?