ファイナンシャルプランナーの役立つお話(高齢社会と私たちの暮らし) | 保険の相談ならお任せください

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コラム
 

■ 高齢社会と私たちの暮らしの相談

 

現在は、おおよそ現役世代(15歳〜64歳)3人に対して、高齢者(65歳以上)1人という人口構成です。しかし、2025年には、現役世代2人に高齢者1人、さらに2055年には現役世代1.3人に高齢者1人と、高齢化は進み、本格的な長高齢社会へと突入していきます。

 

これは、他国の問題ではなく、私たち日本の社会の問題です。大きな問題としては、社会保障制度があります。わが国の社会保障制度は、現役世代の保険料で、今の高齢者を支えている「世代間扶養」のしくみで成り立っています。そのため、今後高齢人口が増えていくと、年金・医療・介護と必要な社会保障費は増えていきますが、それを負担する現役世代の人口は、少子化の影響で、ますます減っていくこととなり、社会保障制度を維持できなくなるのです。

 

この問題を回避するには、@社会保障制度の保険料収入を増やす A社会保障制度の給付(支出)を減らす という大きくは2つの考え方があります。

 

@      社会保障制度の保険料収入を増やすには、どんな方法があるでしょうか?まず、少子化対策に力を入れる⇒出産は個人のライフプランの問題なので強制はできず、効果には時間がかかるでしょう。次に、社会保険料を滞納・未払いの人たちを減らすため、ニートやフリーターなどの雇用対策を行う⇒社会保険料を確実に徴収することができ、即効性があると思います。そして、増税をする⇒税としてお金を集めることができ、即効性があるでしょう。さらに、外国人労働者を受け入れる⇒社会保険料を徴収することができ、これも即効性はあるかもしれません。

 

A      社会保障制度の給付(支出)を減らすには、どんな方法があるでしょうか?まず、年金は支給開始年齢を引き上げる、年金額を引き下げる⇒国民の反発は大きいものの、即効性はあります。次に、医療費や介護費は、自己負担割合を上げる、医師に無駄な薬を処方させない、健康維持対策を行うなど⇒医療費や介護費は加齢とともに増える傾向にありますが、それを少し抑える効果があると思います。

 

 

 これ以外にも、たくさん方法はあるでしょうが、とにかく、収入を増やすことと支出を減らすことを両方の側面から見直していかなければ、わが国の社会保障制度は崩壊するでしょう。

 

 社会保障制度が崩壊すると、私たちの暮らしは大きな影響を受けることになります。ケガや病気で病院に行っても治療費は全額負担することになります。家族全員の分を考えると大きな負担でしょう。また老後の年金や介護費用も全額自分で準備することになります。老後の夫婦二人の生活費は、一般的に1億円以上といわれています。また、自分の両親の介護、医療、年金まで自分たちが負担することになります。

 

 わが国の社会保障制度が崩壊しないように、本気で改革をする必要があります。それには、まず、自分に何ができるか?を国民一人一人が真剣に考えてみましょう。できることの1つは、自分の健康に気をつけることです。自分の体からどうでもいい…では済みません。このような状況の中では、自分の健康維持に努める義務が国民にはあるのではないでしょうか?

 

 なお、高齢者の方々は「支えられる人」だと捉えるのではなく、一緒に社会を「支えていく人」として捉えていくほうが良いでしょう。これからの社会は現役世代だけでは支えられません。高齢者の方々にもできることをしてもらい、生き生きと過ごしていただくためにも社会活動に参加してもらうことを考えていくことが大切だと思います。

 

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