■ ふるさと納税
最近よく耳にする「ふるさと納税」とは、どんな制度なのでしょうか?
爆笑問題のお二人と事務所の社長さんが、ふるさと納税制度を利用し、大阪府に1000万円の寄付をしたことは有名な話です。地方分権が取沙汰される今日、自分のふるさとや応援したい地方に貢献するため寄付をするのに、ふるさと納税制度は良い方法です。
「ふるさと納税」は、簡単に言うと、ふるさとへの寄付金のことです。個人が5000円を超える寄付をしたときに、所得税と住民税から一定の控除を受けることができます。
例えば、○○県A市に在住の人が地方公共団体B市に「ふるさと納税」として寄付すると、○○県A市の住民税は税額控除によって減額され、B市に税金を納めたのと同じようになります。
ただし、そのためには確定申告をする必要がありますので、忘れないようにしましょう。寄付を行った際に受け取る領収書を添付して、お近くの税務署に確定申告をしてください。そうすると、所得税の還付が受けられ、その後届く住民税決定通知書に従った住民税納付を行うことになります。
@ふるさとに寄付 ⇒ Aふるさとから領収書が届く ⇒ Bその領収書を添付し税務署に確定申告 ⇒ C所得税が還付される ⇒ D在住の市区町村より住民税の決定通知書が届く ⇒ Eそれに従って住民税納付
【寄付控除対象額(@+A+B)】
住民税控除
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@基本控除額 (寄付金−5000円)×10%
A特別控除額 (寄付金−5000円)×(90%−所得税率)
⇒住民税所得割額の1割が限度
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所得税控除
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B(寄付金−5000円)×所得税率
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(所得や寄付の金額によって控除額は変動します。詳しくはお近くの市区町村役場などにご相談ください。)
なお、「ふるさと」は、出身地だけでなく、お世話になったところや応援したいところなど、自分で自由に選ぶことができます。
また、そのふるさとによっては、「ふるさと納税」をした人に対して、記念品(たとえば、米や肉、野菜などのその地方の名産品など)を贈呈してくれる地方自治体もありますので、気になる「ふるさと」のHPなどで調べてみましょう。
【「ふるさと納税」の記念品の一部】
北海道紋別市
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オホーツクの流氷、カニなどから選択
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山形県白鷹町
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米沢牛など
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奈良県吉野町
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お米や柿の葉ずし、卵などから選択
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山口県萩市
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夏みかんやメロン、お米などから選択
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参考HP(http://d.hatena.ne.jp/furusato_nouzei/20090218/p1 )