■ ステップ式 支出の見直し
早いものでもう師走・・・。年末は何かと忙しく、何かとお金が出ていくもの。テレビでは毎年この時期、バーゲンのニュースが流れます。安いこの時期にボーナスで大きな買い物を予定している人もいるかもしれませんね。今は物価もかなり下がっているようですし、お買い物も楽しみです。
「使うところは使う、貯めるところは貯める、抑えるところは抑える!」
そんな家計管理をしていれば、お買い物も楽しめますね!
家計管理には3つの原則があります。
1 世帯収入を増やす努力をする
2 支出を減らす努力をする
3 貯蓄の利回りを考え、貯蓄がどんどん増えていくようにする
でも経済情勢の厳しいご時世に1の世帯収入を増やすといってもなかなか難しいですし、3の貯蓄がどんどん増えていくようにするといってもこれまたちょっと難しいです・・・。2の支出を減らす努力であれば家族で話し合えばできそうな気がしますね。支出を減らすというと、ついつい軽くみてしまいがちですが、実はお金を運用するより早く、手軽に効果が期待できる方法なんです。
たとえば、100万円を定期預金に預けて10年間でどれだけ利息をつくのかというと・・・。
10年定期の金利を0.5%として半年複利のスーパー定期に入れたとしても10年間運用して得られる税引き後利益は4万964円です。これは10年間運用した効果です。でも4万円くらいだったらちょっと家計の見直しをすれば1年間ででも浮かせられるような気がしませんか?月になおすと1カ月341円。(←4万964円÷10年÷12月)1カ月で300円程度なら節約できるのでは?つまり支出の見直しは運用より早く効果を生む「お金の活かし方」なのです。
支出の見直しには手順(ステップ)があります。細かい節約術から入るのではなく、家計の盲点になっているところから見直しを始めるとそんなに窮屈感を感じなくてもできるんですよ。
手順
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方法
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ポイント
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ステップ1
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お金の流れを把握し
使途不明金を見つける
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●レシートを必ずもらって何に使ったのか記録する●家族みんなでなにに使ったか報告しあう●いくら収入があり、いくら貯蓄に回し、いくら支出しているか計算する●使途不明金が見つかったら何に使ったか目的をさがすなど
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ステップ2
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先取り貯蓄をする
収入―貯蓄=支出とする
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●残ったお金を貯蓄にまわすのではなく先に貯蓄をして残ったお金で生活する●財形貯蓄や自動積立定期預金などの活用
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ステップ3
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予算を決める
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●数か月家計簿をつけてみて、実績を把握してから予算を決める●毎月かからない支出でも年間でかかる支出を予算に入れる●袋分け管理など
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ステップ3
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固定費を見直す
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●住宅ローンを見直す●保険を見直す●車ローンなど見直す●マイカーの維持費を見直す●通信費を見直す
●光熱費を見直すなど
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ステップ4
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契約プランや支払い方法を見直す
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●使用実績とあったプランに見直す●割引プランの確認●月払いを年払いにする●手数料の低い支払方法にする●口座引き落としをクレジットカード払いにする●支払時にポイントのつくカードを利用するなど
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ステップ6
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日常生活で節約する
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●無駄な電気・水道・ガスを省く●お風呂の水を再利用する●いらないものを再利用する●食材を使い切る●買い物は本当に必要なものかどうかを見極め、安い時に買う●省エネ家電などの活用 など
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支出の見直しは無理をせずに続けることが大切です。無理をしてストレスがたまってパーっとお金を使ってしまうようになると、かえって無駄使いのほうが多くなってしまいます(苦笑)
さらに上級になると、将来予測(将来の収入・支出・貯蓄の見通し)をたてながら家計管理できるようになります。現在はなんとなくお金がまわっているけど、これで将来は大丈夫?子どもが大学に行っても大丈夫?家を買っても大丈夫?老後もお金は足りるの?なんてことが予測できます。
心配な人はファイナンシャル・プランナーに相談してみてはいかがでしょうか?来年に向けてここで家計の大掃除(整理)をしてみるのもいいですね!