■ 優良住宅取得に朗報!
【フラット35】S(優良住宅取得支援制度)の金利引下げ幅が拡大されました。
【フラット35】Sとは、【フラット35】(民間金融機関と住宅金融支援機構が提携した長期固定金利の住宅ローン)を申し込んだ人が、省エネルギー性や耐震性、耐久性・可変性、バリアフリー性のいずれかの基準を満たす優れた住宅を取得する場合に、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
この【フラット35】Sには、【フラット35】S、【フラット35】S(中古タイプ)、【フラット35】S(20年金利引下げタイプ)の3つの種類があります。
従来は、当初10年間(20年金利引下げタイプの場合は当初20年間)の借入金利を、年0.3%引下げることができる制度ですが、
平成21年12月に策定された「明日の安心と成長のための緊急経済対策」に基づいて、その金利引下げ幅が年1.0%(当初10年間)に拡大されました。
たとえば、フラット35の適用金利が2.62%(全期間)だとすると、
●フラット35S・フラット35S(中古タイプ)
→ 当初10年間1.62% 11年目以降2.62%
●フラット35S(20年金利引下げタイプ)
→ 当初10年間1.62% 11年目以降2.32% 21年目以降2.62%
となります。
〔借入金額3000万円、返済期間35年間、元利金等返済、月返済のみ、適用金利2.62%の場合の概算〕
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【フラット35】
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【フラット35】S
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適用金利
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2.62%
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当初10年間1.62%
11年目以降2.62%
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月々返済額
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109,188円
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当初10年間93,629円
11年目以降104,960円
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総返済額
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45,858,960円
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42,723,480円
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【フラット35】との差額
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−3,135,480円
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ただし、対象となるのは、平成22年2月15日以降の資金受取分から、平成22年12月30までの申し込み分までです。
また、【フラット35】Sは募集金額に達する見込みとなった場合には受付を終了することがありますので注意しましょう。
なお、平成23年1月4日以降の申し込み分から当初10年間の金利引下げ幅は、年0.3%となります。
さらに、認定長期優良住宅の場合には、住宅ローン控除率も1.2%(居住年が平成22年、23年の場合)となっています。
住宅取得を検討されている方にとっては朗報といえるかもしれません。どんな住宅を取得するのかによって、それぞれ活用できる制度があるかもしれませんから、しっかり情報収集しておきましょう。
しかし、あくまでもこれらは支援制度なのでこれらに踊らされることなく、住宅を取得するかどうかは、ライフプランに基づいた資金計画を立てた上で、無理のない範囲で検討するようにしましょう。