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コラム
 

■ 年金の世代間格差

 

「日本の年金制度はすでに破綻している!」と、先日、橋下大阪市長がコメントしているのをテレビでみました。

そういった年金の話題を耳にして、現役世代の人たちはどう思っているのでしょうか?年金を受給している世代はどう考えているのでしょうか?

 

日本の年金が世代間扶養の制度となっているので、高齢者が増え、子供が減っている現状では年金の財政は悪化してしまいます。

 

最近、芸能界のオメデタのニュースもよく耳にします。東尾理子さんも妊娠されたとか…不妊治療していたとの報道があったので、本当に良かったですね。

35歳過ぎても頑張って出産しているママ達がたくさんいますが…、日本の少子化はいくらか改善しているのでしょうか?

 

 厚生労働省によると平成22年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に出産する子供数の推計値)は、前年から0.02ポイント上昇し、1.39でした。出生数も107万1306人と、前年より1271人増加しました。これは30代後半の団塊ジュニアを中心に出生率が増加したことなどによるものです。

余談ですが…その一方で、死亡数は119万7066人と前年より5万5201人増加し、戦後最多を記録しました。その結果、出生数から死亡数を引いた自然増減は12万5760人のマイナスになりました。この自然減は4年連続で、日本の人口の減少傾向が進んでいるといえます。

 

 多少、出生率が改善しても、それ以上の勢いで高齢化が進んでいますから、年金制度を現状のまま維持するのは難しいのです。このままでは、年金の世代間格差は広がり続けますし、最終的にはやはり破綻してしまうでしょう。

 

 年金の世代間格差については、テレビのワイドショーなどでもよく話題となっていますが、どれくらいの格差があるのでしょうか。

 内閣府経済社会総合研究所の試算によると、国民年金や厚生年金などの公的年金をもらえる額から支払った額を差し引いた生涯収支を世代間で比較すると、50歳代半ば以下の世代で支払いの方が多くなることが分かりました。

 生まれ年ごとにまとめると以下のようになります。

 

生まれ年

保険料支払い

年金受け取り額

収支

1950

1436万円

1938万円

502万円

1955

1876万円

1876万円

0

1960

2066万円

1783万円

283万円

1965

1996万円

1579万円

417万円

1970

2059万円

1535万円

523万円

1975

1946万円

1359万円

588万円

1980

1925万円

1269万円

656万円

1985

1978万円

1265万円

712万円

※前提条件 → 物価上昇率1% 年金積立金の名目運用利回り4% で試算。

 

1950年以前に生まれた方々は、もっと収支が黒字となっています。このような年金の世代間格差を少しでも改善するには、黒字となっている現在の年金受給世代(高齢者)の年金を減額しなければなりません。現在の現役世代の将来の給付を下げれば、現在の年金受給者との世代間格差はもっと広がることになるからです。

 

 しかし、分かっていても、高齢者の方々に年金給付の削減をお願いするのは、反発が怖くて、政府も野党もし辛いのでしょう。

 でも、このままでは将来の年金制度が破綻してしまうことも確かです。対策が1年遅れるたびに、状況は悪化していきます。もう無駄に時間を過ごしている余裕はないと、国民の声を上げるしか、年金制度を抜本的に改革することはできないのかもしれませんね。

 

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