■ 3月分(4月納付分)から協会けんぽの保険料が上がります
平成24年3月(4月納付分)から全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ(旧政府管掌))の「健康保険料率」と「介護保険料率」が上がります。高齢者医療への拠出金が増え続ける一方、保険料のベースとなる加入者の給与が減少している保険財政の悪化をうけて保険料率が見直されるわけです。
民間の企業に勤めている人は、基本的には組合健保か協会けんぽに加入することになりますが、協会けんぽとは組合健保を持たない中小企業が加入する健康保険です。昔は政府管掌健康保険(政管健保)として社会保険庁が運営していました。現在は全国健康保険協会が運営しています。名称も政管健保から協会けんぽへと変わりました。加入者は約3500万人います。この協会けんぽの健康保険料率は各都道府県によって違いますが、全国平均で現在の9.50%から10.00%へ上がります。
(都道府県単位保険料率)
北海道
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10.12%
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滋賀県
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9.97%
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青森県
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10.00%
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京都府
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9.98%
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岩手県
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9.93%
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大阪府
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10.06%
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宮城県
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10.01%
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兵庫県
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10.00%
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秋田県
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10.02%
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奈良県
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10.02%
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山形県
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9.96%
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和歌山県
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10.02%
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福島県
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9.96%
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鳥取県
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9.98%
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茨城県
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9.93%
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島根県
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10.00%
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栃木県
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9.95%
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岡山県
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10.06%
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群馬県
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9.95%
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広島県
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10.03%
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埼玉県
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9.94%
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山口県
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10.03%
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千葉県
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9.93%
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徳島県
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10.08%
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東京都
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9.97%
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香川県
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10.09%
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神奈川県
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9.98%
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愛媛県
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10.03%
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新潟県
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9.90%
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高知県
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10.04%
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富山県
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9.93%
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福岡県
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10.12%
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石川県
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10.03%
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佐賀県
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10.16%
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福井県
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10.02%
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長崎県
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10.06%
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山梨県
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9.94%
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熊本県
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10.07%
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長野県
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9.85%
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大分県
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10.08%
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岐阜県
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9.99%
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宮崎県
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10.01%
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静岡県
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9.92%
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鹿児島県
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10.03%
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愛知県
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9.97%
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沖縄県
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10.03%
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三重県
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9.94%
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また、40歳から64歳までの介護保険第2号被保険者に対する介護保険料についても、1.51%から1.55%へ上がります。
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改定前
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改定後
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介護保険料率
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15.1/1000
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15.5/1000
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(被保険者・事業主負担分)
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(7.55/1000ずつ)
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(7.75/1000ずつ)
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健康保険料や介護保険料は、加入者である従業員と会社が半分ずつ負担するので、従業員だけでなく、会社も負担が増えることになります。従業員も会社も保険料が上昇する分、どこかで努力をしないと同じ収入を維持できなくなるわけです。
収入をふやす、支出をへらす、運用して資産をふやす。ますますこの3つを意識する必要がありますね。