■ 終活について考えてみよう!
「終活」という言葉をご存知でしょうか?
終活とは、自分の人生の終わりに向けて、お葬式やお墓などの準備をする活動のことです。
「孤独死」のニュースを度々耳にしますが、他人事だとは言っていられない時代になってきました。高齢単身者の方々の多くが「孤独死」を身近な問題だと感じているようです。
だからこそ、自分の死について事前に準備をしておこうと考える人が増えているのだと思います。子供がいる高齢者も「お葬式や墓守などで子供の負担にならないように」と終活をする人も増えているようです。
自分らしく人生を終えるためには何をしておけばいいのでしょうか?
自分らしさを整理するためにもエンディングノートを活用するのは1つの方法です。自分の考えや価値観を見つめ直し、どのように最期を迎えたいのかを考えてみましょう。エンディングノートには、一般的に次のような項目があります。
・自分の経歴(生い立ちや思い出、これまでの人生を振り返って思うこと、これからの人生についてなども)
・資産について(どの資産を誰に相続してほしいのかなども)
・家族について(それぞれの家族に対しての思いなども)
・友人について(死亡したことを知らせてほしい友人なども)
・医療や介護について(病気や余命の告知をしてほしいか、延命治療はしてほしいか、認知症になった場合は介護施設に入りたいかなども)
・お葬式について(どんな葬儀か、喪主は誰かなどの要望)
・お墓について(お墓についての要望)
・大切な人へのメッセージなど
元気なうちにこのようなことを考えて決めておけば、いざというとき家族も迷わなくていいし、家族同士でもめることも少なくなるでしょう。また、家族や友人への感謝の気持ちも自分の言葉でしっかりと伝えることができます。
また、最近は、お墓についての考え方も多様化しています。墓友(ハカトモ)という言葉があります。死亡後お墓で一緒に眠る仲間のことを言います。先祖代々のお墓に入らなければ…ということに縛られず、他人の仲間同士でお墓に入るのも新しいお墓の在り方だと思います。
お墓というと墓石があるイメージですが、墓石はなく、遺骨を土中に埋めて樹木を墓標とする樹木葬というものがあります。先日、NPO法人エンディングセンターの「桜葬」がテレビ番組で取り上げられていました。興味のある方はぜひ検索してみてください。お墓を共にすることを決めたことで、集まってお茶をしたり趣味を楽しんだり忘年会などをしたりと親睦を深め、残りの人生を一緒に楽しむ…これが墓友です。
これからは今までの慣例に縛られることなく、自由な発想で、自分の人生の最期を考える時代です。遺される家族のためにも、最期まで自分らしさを大切にして、元気なうちに終活しましょう!