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コラム
 

■ 臍帯血(さいたいけつ)の保管

 

“臍帯血”は妊娠中のお母さんと赤ちゃんを結ぶ「へその緒」の中の血液のことです。

この臍帯血が白血病などの血液の病気治療に有効であることから、臍帯血の保存がすすめられています。

 

この臍帯血は、赤血球や白血球、血小板などの血液細胞を作り出す造形幹細胞をたくさん含んでいます。ゆえに血液疾患の治療に役立ちます。

さらに近年では、再生医療や細胞治療への応用が期待されていて、ますます関心は高まっているのです。

 

治療に利用されている病気

小児白血病

再生不良性貧血

免疫不全等

悪性リンパ腫

試験・研究段階にある病気

脳性麻痺

外傷性脳損傷

I型糖尿病

脊髄損傷

難聴

慢性肺炎

パーキンソン病

脳梗塞

水頭症

アルツハイマー病

臓器再生             ‥等

 

 

この貴重な臍帯血を採取できるのは、赤ちゃんが産まれるとき一度だけです。

妊娠中に検討し決めておく必要があるので、妊婦さんたちの関心が高いのです。産院によっては説明会を行っているところもあります。

 

 

臍帯血の保管先には、公的バンクと民間バンクがあります。

公的バンクは病気で困っている第三者のために臍帯血を採取・保管し、提供します。つまり寄付するわけですから、保存などの費用はかかりませんが、自分の赤ちゃんが病気になって臍帯血が必要となった場合、マッチした臍帯血が見つかっても。それが自分の赤ちゃんの臍帯血かどうかわかりません。

それに対して、民間バンクは自分の赤ちゃん本人や家族のために保管するので、万が一必要となった場合はいつでも利用することができます。完全にプライベートな利用を目的としていますから、採取・保管には費用がかかります。

 

【主な民間バンクの料金一例】

 

株式会社ステムセル研究所

株式会社シービ−シー

10年保管の場合

220,500円

250,000円

20年保管の場合

294,000円

300,000円

(詳細については、各社HPなどを参照してください)

 

自分の臍帯血であれば移植しても拒絶反応の心配がありません。赤ちゃん本人だけでなく、兄弟や両親の血液疾患の治療にも使える可能性があります。

 

「命を守ることができる保険」としてわが子へのプレゼントです!と民間バンクで臍帯血を保管した親たちは言います。将来の病気を心配するなら、価値のある選択だと私も思います。掛け替えのない保険として、これは安い買い物かもしれませんね。

 

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