■ サラリーマンのお小遣い
新生銀行の2012年サラリーマンのお小遣い調査によると、サラリーマンの1ヶ月の平均お小遣い(昼食代含む)は「39,600円」。
この金額は昨年の調査に比べ3,100円のアップで、5年ぶりの増加となりました。
年代別に見てみると… (2012年4月)
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1ヶ月のお小遣い額(昼食代含む)
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20代
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41,100円
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30代
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39,400円
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40代
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35,500円
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50代
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42,300円
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やはり教育費や住宅ローンの返済など一般的にライフイベントに一番お金がかかる40代がお小遣いも厳しいようですね。
子供の有無でも大きく異なり、「いる」は「31,000円」で「いない」は「46,100円」でした。
ちなみに理想のお小遣い額は「67,200円」で、理想と現実には大きなギャップがあります。
【昼食代について】
サラリーマンのお小遣いの使い道として欠かせないのが昼食代ですが…1回の昼食代の平均額は「510円」。首都圏でも560円となっています。外食でもワンコインランチがあったり、コンビニ弁当も安くて美味しく種類も充実していたりとランチの低価格化は定着しているようです。
【アフターファイブについて】
サラリーマンの楽しみと言えば“会社帰りの一杯飲み”というのは昔の話のようで…仕事後の月間外食平均回数は2.4回。1回の飲み代は2,860円。と、少し寂しい結果になっています。が、その分、自宅で家族と食事をする回数が増えているということで、家族との時間を大切にする傾向にあると言えるのではないでしょうか。
【お小遣いの使い道】
一位は「昼食代」、二位は「趣味の費用」、三位は「飲み代」、四位は「携帯電話代」、五位は「車関係・ガソリン代」、その後、「雑誌・書籍代」「嗜好品代(タバコなど)」「家族への気配り(プレゼントなど)」「ファッション費用」となっています。
お小遣いの減少と禁煙ブームでタバコ代が減少したことで「嗜好品代」は下位のほうになり、反対に、スマートフォンの普及で「携帯電話代」が上位のほうにきています。
【今後お金をかけたいものは?】
1位
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2位
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3位
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4位
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5位
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6位
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7位
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8位
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9位
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10位
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貯金するお金
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趣味にかけるお金
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国内旅行にかけるお金
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自分ための教養・勉強にかけるお金
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投資にかけるお金
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レジャーにかけるお金
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健康・リラックスにかけるお金
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海外旅行にかけるお金
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外出着にかけるお金
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家電にかけるお金
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38.8%
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25.7%
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22.0%
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19.8%
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18.2%
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15.9%
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13.2%
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12.5%
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10.0%
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9.7%
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先行きの不安の現れなのか、やはり貯蓄が1位となっています。消費はできるだけ抑え、貯蓄に回そうとする気持ちが強いようですね。
なかなか景気の回復ができない経済状況で、家計はまだまだ厳しく、お小遣いの本格的な回復は先送りされることになりそうです。お金をかけない心の豊かさを上手に見つけていけば、お小遣いが増えなくても十分楽しめるはず…芸術の秋ですから、絵や音楽など心を豊かにしてくれるものに触れてみてはいかがでしょうか。