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コラム
 

■ 日本の選挙投票率

 

日本の選挙投票率は、諸外国に比較して、低い水準です。

平成24年末に行われた衆議院議員総選挙は、戦後最低の59.32%でした。

この状況を皆さんはどう感じておられるのでしょうか?

 

総務省選挙部の「目で見る投票率(平成24年3月)」によると、

●平成21年衆議院議員総選挙は ⇒ 69.28%

●平成22年参議院議員通常選挙は ⇒ 57.92%

でした。

年齢別に見てみると、以下のとおりです。

年齢

平成21年衆議院議員総選挙

(小選挙区)

平成22年参議院議員通常選挙

(選挙区)

20〜24

46.66

33.68

25〜29

52.13

38.49

30〜34

61.15

45.93

35〜39

66.29

51.21

40〜44

70.37

56.15

45〜49

75.03

61.67

50〜54

78.87

65.84

55〜59

80.38

69.54

60〜64

83.36

73.82

65〜69

85.04

78.45

70〜74

83.34

76.85

75〜79

77.68

70.89

80以上

56.10

49.34

どちらの投票率も20〜24歳の層が一番低く、65〜69歳の層が一番高いという結果でした。

全体的に、高齢者世代の投票率が高く、若い世代ほど低いということが分かります。この状況では、若者世代の意見が政治に反映されにくくなり、ますます世代間格差が広がってしまうのではないでしょうか。それでなくても、少子化で若い世代の人口が減っているのですから、なおさらです。

選挙に行かない理由はいろいろですが、若者世代や現役世代の方々は、仕事やレジャーなどの理由が多く、選挙よりもそういったことが優先する傾向にあるようです。

 

諸外国では、投票を義務化しているところもあります。

シンガポールやオーストラリア、ベルギーなどの国々では投票が義務化されていて、投票しなかった場合には罰金や権利制限があるとのことで…その結果、投票率は約9割と日本に比べてかなり高いようです。日本では投票は権利ですが、このように低い投票率が続いている現状を変えるには義務化するのもひとつの方法だと思います。

また、もっと投票しやすいように選挙制度そのものを変える必要もあるのではないでしょうか?

たとえば、現在は小選挙区と比例代表制ですが、それを世代代表制(高齢の政治家が多いので、20代・30代・40代・50代・60代と区分し、それぞれの世代の代表を数名ずつ選ぶようにする。政治家にも定年制を導入するなど。)を取り入れるというのは、どうでしょうか?高齢の政治家たちに30年先、50年先の日本のことを考えてくれというのは無理なのかもしれません。それならば、若い世代の代表としての政治家も、同等の人数いれば、若い世代の意見を反映し、30年先、50年先の日本のことを考えた政治が少しはできるかもしれない…と思うのです。

 

と、言っても、選挙制度を見直すのも政治家の仕事です。その政治家を選ぶ選挙。まずは国民一人ひとりが、政治に対する意識を高くして、とにかく選挙には何が何でも行く!というふうに変わる必要があると思います。

 

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