■ 家計の見直し
“ガソリンや電気代などの値上げ”“消費税アップ”“インフレターゲット2%”などなど…。このような状況にも関わらず、なかなか給料アップが期待できないとしたら…。やはり家計をもう一度しっかり見直しておく必要がありそうですね。
総務省の家計調査によると、平成24年の総世帯(平均世帯人員2.45人、世帯主の平均年齢57.5歳)の消費支出は、1世帯あたり1ヶ月平均247,651円で、前年に比べ名目0.2%の増加でした。
【消費支出の1ヶ月平均金額(平成24年)】
項目
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金額
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消費支出
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247,651円
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内訳
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食料
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58,500円
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住居
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18,962円
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光熱・水道
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19,428円
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家具・家事用品
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8,562円
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被服・履物
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9,798円
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保健医療
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10,955円
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交通・通信
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33,820円
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教育
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8,163円
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教養娯楽
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25,517円
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その他
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53,946円
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皆さんのご家庭の1ヶ月の平均の支出額はどのような状況ですか?まずは家計簿をつけて、確認することから始めましょう。
●家計簿をつけて使途不明金を削減しよう
楽しく生活するためにはある程度の「無駄遣い⇒生活には必要ではないが、自分の欲しいものを買ったり、自分のやりたいことにお金を使ったりすること」は必要だと思います。しかし、何に使ったか分からないお金は無駄遣いではなく使途不明金です。この使途不明金は本当の意味での無駄なので、これを出来るだけ削減するように見直しましょう。
●生活レベルやライフプランを見直さない支出から削減する
生命保険や住宅ローンを無駄なく適切に選択できているか、もう一度確認してみましょう。
●優先順位の低い項目を思い切って削減する
自分や家族にとって優先順位の高い費用と低い費用があるはずです。優先順位の低いモノやコトは思い切って削減してみましょう。例えば、あまり乗らないマイカー、あまり見ていないケーブルTVの契約、なくても困らない固定電話の契約、なかなかやめられないタバコなどなど。
●貯蓄はライフプランを立てて必要なお金を計画的に準備する
残った金額を貯蓄するのではなく、貯蓄して残った金額で生活を楽しむようにしましょう。ただし、無理な貯蓄をすると生活がキツくなり気持ちにゆとりがなくなるので、少し余裕を持った金額にしましょう。
●貯蓄だけでなく投資も検討しよう
定期預金などの貯蓄はインフレに弱い資産と言われています。反対にインフレに強いと言われるのが株式などの投資です。攻撃は最大の防御とも言います。NISA制度などを利用して投資を始めてみるのも、これからの家計防御の1つの方法かもしれません。
今は物が溢れている時代です。家の中にも無駄なものがたくさんあるのではないでしょうか?いろんなものが安く手に入る時代、たくさんのものを安いからと購入してきた私たちの暮らしも、そろそろ見直す時ではないかと思います。
『所有しない』⇒モノを所有するとコストがかかります。代表的なものは車や家です。例えばマイカーは、必要な時だけレンタカーやカーシェア、タクシーを利用するという方法もありますし、車以外の交通手段で移動するという方法もあります。所有することでかかるコストも考えて見直してみましょう。
『買わない』⇒買うのは簡単!です。捨てる方が大変です。よく考えてから購入しましょう。もうすでに同じようなモノが家の中にあるはず。すでに持っているもので代用できないか検討してみましょう。例えば洋服。同じような洋服がタンスの中にあるのでは?洋服は流行もあるので着なくなった服を捨ててから、新しいものを購入するルールを作るとよいでしょう。モノが多いとそれを収納するのにコストがかかります。収納グッズをたくさん買っていませんか?さらにモノは家の中の空間を奪うし、整理整頓するための手間や時間を奪います。人生を通して考えるとモノは少ない方がいいのです。
このように少し考え方を変えるだけで、家計のコストダウンはできますし、以前よりシンプルで心豊かな生活ができるようになるのです。いかがでしょうか?皆さんも出来ることから家計の見直しをしてみてくだいね。