■ ジュニアNISA制度
来年(2016年)からジュニアNISA(未成年者のNISA)口座開設が可能になります。ただし、2016年1月から申込受付開始で、実際の投資は2016年4月から可能となります。
未成年者なら0歳児でもNISA口座が開設できるので、未成年の子どものいるご家庭はぜひ検討してみましょう。18歳(高校3年生の1月)以降は払出しが可能なので、大学費用として活用することもできます。
金融庁のHPによると、この制度のポイントは以下の6つです。
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子どもの将来に向けた資産運用のための制度
A
日本に住む0〜19歳の未成年者が口座開設できる(親権者等が代理で資産運用できる)
B
投資上限額は、毎年80万円まで(5年間で最大400万円)
C
非課税期間は投資した年から5年間
D
投資額からの収益(売却益・配当等)は非課税
E
20最以降は自動的にNISA口座が開設される
【NISAとジュニアNISAの比較】
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NISA
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ジュニアNISA
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対象者
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日本に住む20歳以上の人
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日本に住む0〜19歳の未成年者
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運用者
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本人
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親権者等
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年間投資上限額
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100万円(2016年より120万円)
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80万円
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対象商品
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上場株式、公募株式投信等
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投資可能期間
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2023年12月末まで
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2016年4月〜2023年12月末まで
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非課税期間
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投資した年から最長5年間
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払出し
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払出し自由
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18歳まで払出し制限
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【注意点】
●18歳になるまでに払出しをする場合は、過去の利益に対して課税され、ジュニアNISA口座を廃止することになる。
●ジュニアNISA口座は、1人1口座。口座開設後は金融機関の変更ができない。ただし、廃止後の再開設は可能。
●ジュニア口座で投資できる金融商品や受けられるサービスは各金融機関によって異なるので、よく検討してから口座を開設しよう。
●子どもへ資金贈与をすることになるが、子ども1人に対して年間110万円までは贈与税の基礎控除の範囲。それを超える贈与がトータルである場合は、確定申告をして贈与税を納めることになる。
従来のNISAと異なり、ジュニアNISAは原則、18歳まで払出しができないので、長期運用をすることなります。資産運用はやはり分散投資を基本に、長期的な視点で判断していくことが大切ですね。ある程度の年齢になったら、お子さんとお金の運用の勉強を一緒にしつつ、相談しながら運用していくのもいいかもしれません。20歳になったら自分のNISA口座が自動的に開設され、移行するので、お子さんも真剣に取り組むかもしれませんね。