■ 返さなくていい「給付型奨学金」
親に安定した収入や十分な資金があればいいのですが、そうではない場合、大学の学費など高額な資金を捻出するのは大変です。学費の不足分を補うために“奨学金を借りる”という選択はもちろんありますが、最近では“奨学金をもらう”という選択肢もいくつかあります。それが「給付型奨学金」で、返さなくていいので社会人になってからの負担にもなりません。まずはその活用を検討してみてはいかがでしょうか。
いくつか一部の大学の給付型奨学金を紹介します。下記はそれぞれの大学のHPから抜粋したものですから、詳細はそれぞれの大学のHPなどご確認ください。以下の大学以外にも給付型奨学金がある大学もあります。
【愛知大学】
(公財)愛知大学教育研究支援財団「知を愛する奨学金」<給付>
出願時期
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一般入試(前期日程)出願前に申請し、一般入試(前期日程)受験前に採用候補者を決定
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対象者
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愛知大学に入学を希望する東海4県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)以外の国内高等(中等教育)学校出身者
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採用人数
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50名以内(採用候補者数)5名以内(奨学生数)
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金額
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年間50万円を給付
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給付期間
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入学後4年間継続給付
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【お茶の水女子大学】
みがかずば奨学金(予約型奨学金)
制度概要
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入学を希望する受験生に入学後の経済支援を行うことを目的として、入試出願前に申請して、入試合格・入学後に奨学金を受けられることを事前に約束する制度
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申請資格
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日本の高等学校または中等教育学校を●●年度に卒業見込みの者(現役生対象)
A
●●年4月に本学学部1年生に入学する予定の者で、本学に強く入学を志願する者
B
成績・人物ともに優秀(調査書の学習成績概評がA以上の者)で、大学進学において経済的支援が必要と認められる者
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給付額・採用者数
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奨学金支給額 1年目 30万円 2年目 30万円
A
採用者数 25人
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【早稲田大学】
「めざせ!都の西北奨学金」(入試出願前に申請する奨学金)
制度概要
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入学試験の出願前または出願期間中に奨学金を申し込んで、書類選考により奨学金採用候補者として認定された場合、入学前に入学後の奨学金を予約採用する制度
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申請資格
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●●年度の一般入学試験または大学入試センター試験利用入学試験を受験し、4月入学する者
A
日本国籍を有する者、または永住者、定住者、日本人(永住者)の配偶者・子
B
首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高等学校もしくは中等教育学校の出身者(詳細は早稲田大学HPで要確認)
C
上記の学校を●●年3月卒業見込みの者または▲▲年3月以降に卒業した者
D
父母の「最新の所得証明書」記載の収入・所得金額を合算した金額が以下の者
給与・年金収入金額(課税前):800万円未満
その他、事業所得金額:350万円未満
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奨学金学・
支給期間
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年額40万円(給付)・4年間継続支給
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採用候補者数
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約1200名(第一回 約800名、第二回 約400名)
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上記以外の大学はもちろん、それ以外にも自治体や企業などの給付型奨学金もあります。大学生だけでなく高校生のための奨学金もありますから、自分にあった奨学金を探してみてください。
また、給付型奨学金以外にも、貸与型奨学金もあります。貸与型は借りることになるので、返さなければなりません。が、無利子のものもあります。利息付のものでも教育ローンを借りるより低金利です。まずは給付型奨学金を検討し、次に貸与型奨学金、その次に公的教育ローン、最後に民間の教育ローンという順に検討してみるといいと思います。