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賢い保険選びに重要な生活設計(ライフプラン)
 
コラム
 

■ インフレリスクに備えた保険

 

生命保険の中には終身保険や個人年金保険など、貯蓄機能のある商品があります。

貯蓄に比べて長期的に貯蓄より利回りもよく、受取時に一時所得扱いになるなど税金面でメリットもあるので保険商品を活用している人も多いでしょう。

少し注意しておきたいのがインフレリスクです。

 

生命保険は契約時に保険金額に対する保険料が決まります。保険料は契約時の予定利率などをもとに決められています。つまり契約時の金利で決まる固定金利と同じことになります。しかも生命保険は長期にわたる契約なので長期固定金利商品と同じです。

今は日本銀行のマイナス金利政策の影響を受け、市場金利は低下しています。このようなときに長期の固定金利の商品を選ぶときにはインフレリスクを考慮しなければなりません。

 

インフレとは物価が上昇し続ける状態のことです。物価があがると物を買うときに今までよりも多くのお金が必要となります。たとえば100万円の車を買おうと思ったら100万円のお金を出せば買えますが、2%で物価上昇したら車は102万円になり、100万円では車が買えなくなってしまいます。車は2万円も高くなってしまったのに預金でお金を預けていても利率が0.01%では100円しか増えていないので対応することができません。見かけの金額は100円増えていますが、そのお金で車を買える購買力は下がっています。お金の価値はモノやサービスと交換できるから価値があるのです。つまりお金の価値を下げてしまったことと同じなのです。

 

 物価は需要と供給で動きます。みんながモノやサービスをほしがって需要に対して供給できるものが少ないと物価はあがります。

日本では食料や原料、原油などは輸入にたよっていますから、新興国の需要の延びになどにより世界の需要と供給のバランスによって資源価格が高騰し輸入品が高くなってしまうと、私たちの身近なものの価格も左右されてしまうのです。

 また円安で輸入品があがると原材料コストがあがって製品価格も高くなりすます。国内で生活していても世界の経済状況の影響にさらされながら生きているのです。言ってみれば、私たちの生活は、世界経済の要因にふりまわされている、といっても過言ではありません。

 

円安で物価があがることによるインフレリスクに対応するには、円安になったほうが恩恵を受けられる商品を利用するといいでしょう。保険商品には外貨建ての保険もあります。外貨建ての保険は円安になるほど為替差益が生まれます。また株式や債券や外貨建て商品などで運用する変額保険もあります。金利が将来上昇したときに積立利率もあがる利率変動型の保険もあります。

 

将来の貯蓄目的で保険商品を検討するときには、インフレにも対応できる保険商品も選択肢にいれておくといいでしょう。

 

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