■ 利回り×時間で複利パワー
運用するときには複利で増えるようにするのがポイントです。
●複利とは
つまり、お金を運用して利益がでても引き出さず、その利益は元本と一緒になってさらに利益を生み出す原資になるようなしくみの商品を活用するのです。
たとえば、100万円を年利10%で運用した場合、1年目は10万円利益がでます。この10万円と当初元本の100万円を足した110万円が2年目の元本となり次の利益を生む原資となります。
●利回りと時間がポイント
複利運用をより効果的に行うポイントは「利回り」と「時間」です。
複利は元本に利回りを掛け算して増えていくので、利回りの違いによって結果は変わります。さらに時間の効果によって、利回りの違いがどんどんその差を広げていきます。
●72の法則
「72の法則」を使うと、利回りと時間でお金の増え方を具体的にイメージすることがます。
「72÷金利」でお金が2倍になる年数がわかります。
「3%の利回りでお金を運用した場合、何年で2倍になるか」を知りたいときには、
「72÷3=24」となるので、約24年で2倍になることがわかります。
40歳くらいの人が今から3%をねらっていくと65歳にはお金を2倍に増やせることなります。
ちなみに約30年前のバブル時代、定期預金の金利でも6%もあるような時代でした。
6%の利回りでお金を運用した場合、12年で2倍になります。
55歳の人が投資性商品で6%をめざせば65歳過ぎにはお金が2倍になるわけです。
1%だと72年。
0.1%なら720年。
ところで今の定期預金の金利は0.01%です。
定期預金でお金を2倍にするには何年かかるでしょう?
72÷0.01で7200年!
今の金利では、銀行預金をしていても、自分たちが生きている間に元本が2倍になることは無理というわけです。
お金を効率的に増やすには、ほんの少し利回りを意識することと、早くからスタートして継続すること。それだけでお金がどんどん働いてくれるのです。