■ 平均貯蓄額
総務省の家計調査(平成28年)によると、二人以上の世帯の1世帯当たりの平均貯蓄額は1,820万円で、貯蓄保有世帯の中央値(※)は1,064万円でした。
※貯蓄保有世帯の中央値とは、貯蓄額が「0」の世帯を除いた世帯を貯蓄額の低い方から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄額のこと
年代別に見てみると、以下の通りです。
【世帯主の年齢階級別貯蓄額(二人以上世帯)】
平均値
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40歳未満
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40〜49歳
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50〜59歳
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60〜69歳
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70歳以上
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1,820万円
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574万円
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1,065万円
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1,802円
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2,312万円
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2,446万円
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貯蓄の種類は預貯金や生命保険など、有価証券、その他金融機関外のもので構成されていて、そのうち預貯金の占める割合が6割以上になっています。
平均貯蓄額1,820万円と聞くと、そんなに?!と驚く方も多いと思いますが、分布をみると、平均貯蓄額1,820万円を下回る世帯が約3分の2を占めています。つまり、残り3分の1の世帯の中の、一部の貯蓄額がとても高額な世帯が平均値を引き上げているという状況です。なので、一般的な世帯の方は、中央値を参考にした方が良いでしょう。
二人以上の世帯のうち高齢者世帯(世帯主が60歳以上の世帯)の1世帯当たりの平均貯蓄額は2,385万円と、二人以上世帯全体の平均値よりも約500万円高い金額です。
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平均値
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中央値
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二人以上世帯全体
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1,820万円
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1,064万円
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そのうち高齢者世帯
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2,385万円
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1,567万円
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また、高齢者世帯は貯蓄額が高い階級に広がった分布となっていて、そのうち2,500万円以上の世帯は33.4%を占めています。
【二人以上世帯の貯蓄現在高階級別分布】
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300万円未満
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300万〜2500万円未満
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2500万円以上
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全体
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22.3%
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54.3%
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23.4%
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うち世帯主が60歳未満の世帯
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30.2%
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57.4%
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12.4%
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うち世帯主が60歳以上の世帯
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15.1%
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51.4%
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33.4%
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ライフプランを実行していく上で、貯蓄の管理はとても大切です。平均値に達していないと嘆く必要はないので、自分や家族の老後を見据えた貯蓄プランを早めに立てて実行していくようにしましょう。