■ iDeCo(個人型確定拠出年金)の概況
平成29年1月より加入対象が公務員や専業主婦にも拡大したiDeCoの加入者数は前年度までと比較すると大きく増加しています。
国民年金基金連合会によると、平成29年3月末時点で、iDeCoの加入者数は430,929人でした。
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第1号被保険者
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第2号被保険者
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第3号被保険者
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合計
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平成26年度末
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62,934
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150,010
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0
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212,944
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平成27年度末
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70,373
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187,206
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0
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257,579
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平成28年度末
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85,075
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339,649
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6,205
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430,929
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(単位 : 人)
掛金は拠出せず運用のみ行っている運用指図者の人数は、平成29年3月末時点で、505,312人で、加入者と運用指図者の合計は、936,241人です。また、60歳前で企業型DC加入者が転職・退職等した際に6ヶ月以内に資産移管手続きをしなかった場合、自動的に国民年金基金連合会へ移管されしまうことを自動移管といいますが、その自動移管者※は648,427人で、その人数も合計すると1,584,668人になります。
※なお、自動移管者の場合、拠出も運用もしていない状態になっているので、該当するかもと思う方は、自動移管者専用コールセンター 03-5958-3736 へ連絡してみてください。
また、平成29年3月末時点、掛金の全体の平均は月17,189円でした。
第1号被保険者平均
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第2号被保険者平均
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第3号被保険者平均
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全体の平均
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26,461円
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14,837円
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18,817円
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17,189円
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ちなみにiDeCoの拠出限度額は下記のようになっています。
第1号被保険者
(自営業者等)
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第2号被保険者
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第3号被保険者
(専業主婦)
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会社に企業年金がない会社員
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企業型DCに加入している会社員
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DBと企業型DC、もしくはDBのみに加入している会社員・公務員
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月6.8万円
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月2.3万円
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月2万円
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月1.2万円
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月2.3万円
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さらに、運用商品別の資産額は以下の通りです。
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元本確保型
(預金や保険など)
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元本確保型以外
(投資信託など)
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合計
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1人当たり
資産額
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加入者(430,929人)
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275,356
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209,913
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485,269
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112.6万円
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運用指図者(505,312人)
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615,738
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273,044
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888,782
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175.9万円
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(単位 : 百万円 ただし、1人当たり資産額を除く)
加入者も運用指図者も預金などの元本確保型商品のほうが資産額は多くなっています。運用商品の資産構成比では、少しずつ投資信託商品の比率が増えている傾向です。
公的年金のみでは老後の生活費が不足するという時代、現役の間に税制優遇のメリットを活かして少しずつ自分の年金を作っていくには良い制度です。公務員の方や専業主婦の方も利用できるようになりましたので、ぜひ活用してくださいね。