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■ 老後の生活費(総務省の家計調査より)
総務省「家計調査」によると、二人以上の世帯のうち高齢無職世帯(世帯主が60歳以上の無職世帯)の月の家計収支は、以下のような結果でした。
【世帯主の年齢階級別家計収支(二人以上の世帯のうち高齢無職世帯)2017年】
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平均
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60〜64歳
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65〜69歳
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70〜74歳
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75歳以上
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世帯数分布(1万分比)
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10,000
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677
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2,174
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2,418
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4,731
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世帯人員(人)
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2.40
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2.58
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2.55
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2.38
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2.33
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世帯主の年齢(歳)
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74.1
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62.5
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67.2
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72.1
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80.0
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持ち家率(%)
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94.0
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90.5
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93.7
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94.2
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94.5
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実収入
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204,587
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166,303
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221,438
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206,652
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201,024
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社会保険給付
(公的年金など)
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175,799
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98,866
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180,872
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182,595
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180,734
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非消費支出
(税金や社会保険料)
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27,952
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32,550
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32,016
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29,292
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24,747
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可処分所得
(実収入−非消費支出)
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176,636
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133,752
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189,422
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177,360
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176,277
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消費支出
(生活費など)
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237,682
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290,034
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264,661
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243,416
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215,151
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収支
(可処分所得−消費支出)
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−61,046
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−156,282
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−75,239
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−66,056
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−38,874
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(単位: 円)
上記のとおり、老後、無職世帯では、月々の収支は赤字になり、ある程度の貯蓄がないと生活費に困ることが分かります。
さらに、高齢無職世帯のうち高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)については、以下のような結果でした。
実収入
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非課税支出
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可処分所得
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消費支出
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収支
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209,198
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内)社会保険給付
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28,240円
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180,958
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235,477
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−54,519
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191,880
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平均で毎月54,519円不足しているということが分かりました。1年間では654,228円です。
65歳から25年間の期間があるとすると、
54,519円×12ヵ月×25年=16,355,700円
となり、寿命にもよりますが、生活するのに1,600万円以上が不足しているという結果でした。
公的年金だけで生活するのは難しい時代です。できるだけ長く働き続けること、そして現役の間に老後資金の準備をしていおくように心がけましょう。
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