■ 健康を意識すると保険料が安くなる
最近、新しいタイプの保険が誕生しています。「健康ブーム」を後押しする形になっているのです。
保険というと、一般的に、健康でないと入りづらいし、健康状態がよくないと保険料が高くなったりするのが一般的です。
既往症(過去の病歴など)がある場合には、健康状態の診査によって、特定部位が不担保になる条件がついたり、保険料の割増という条件がついたり、加入できないこともあります。
ただ、以前から「限定告知タイプ」とか「緩和型」と呼ばれる医療保険や終身保険がたくさん登場していました。
これは保険会社ごとに定めた3つあるいは4つの健康告知の質問に該当しなければ加入できる、というものです。
普通の保険に入るよりは保険料が高くなっていて、加入後1年間保障が半額になるなどと制限もありますが、既往症により加入できないと思っていた人には間口を広げたタイプとなっています。
また、保険というと「健康状態が悪化したときに給付金がもらえる」というのが一般的です。
最近では、契約後に喫煙していた人が禁煙したり、ダイエットをして標準体の人が優良体になったりすると、キャッシュバックを受けられる、なんて保険も登場しています。
ウォーキングをすると保険料の一部が戻ってくるなんて保険も登場しています。
「保険は万一の経済的損失に備えるもの」ですが、「保険を使わないように予防を心がけると経済的利益がある」というようにも変わってきています。
セカンドオピニオンサービスも保険の枠を超えた考え方です。
以前から、保険に加入すると契約者にセカンドオピニオンサービスという付加価値がついてくるようになってきました。
万一病気やケガをしたときに、治療アプローチや専門医紹介のアドバイスまで、専門機関によるサービスが無料で受けられるものです。
これも保険活用は保険給付だけではないという考え方です。「経済的支援」だけでなく「情報提供と治療選択の後方支援」というサポートをつけているのです。
保険選びも多様になってきていますね。