■ 消費税UPの前に買いだめすべき?
2019年10月から消費税が10%に増税されます。
そこで、消費者として考えることは、増税前に買いだめすべきかどうか…?
今回の増税に伴って、国の増税対策として、軽減税率やポイント還元制度があります。ですから、買いだめしておいた方がよさそうなものと、そうでもないものがありそうです。しっかり検討してみましょう。
【軽減税率について】
飲食料品や新聞の一定の範囲のものは軽減税率8%(消費税率6.24%、地方消費税率1.76%)の対象となります。
●軽減税率の対象品目
飲食料品
|
食品表示法に規定する食品で、酒税法に規定する酒類を除くもの。
外食は対象外だが、テイクアウトや宅配は対象。
ケータリングや出張料理等は対象外だが、学校給食や老人ホームでの飲食料品の提供は対象。
医薬品・医薬部外品等は対象外。
|
新聞
|
定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞。
|
つまり、酒類や外食を除いて、飲食料品はこれまで通り消費税は8%というわけです。
【キャッシュレス決済によるポイント還元制度】
消費税10%への引き上げとともに、キャッシュレス決済によるポイント還元を実施し、キャッシュレス決済を普及しようとしています。国が行うポイント還元の期間は、2019年10月から2020年6月までの9か月間です。
経済産業省によると、ポイント還元は以下のようになります。
|
還元率
|
中小・小規模の小売り、飲食店など
|
5%
|
コンビニ、外食、ガソリンスタンドなど大手系列のチェーン店
|
2%
|
百貨店など大企業や病院、学校、住宅、金券など
|
なし
|
※対象となるお店など、くわしくは経済産業省のHPなどで確認してください。
消費税増税前に比較的高価なものは購入しておいたほうが良いと思いがちですが、本当に得かどうか、上記のポイント還元制度を踏まえて、検討してみる必要がありそうです。購入したいものが決まっているなら、お店で相談してみるのも一つの方法です。
ポイント還元の対象とならないものや、対象外のお店で買うものに関しては、基本的には消費税UP前に購入しておいたほうがよさそうですね。
とは言うものの、必要なものを少し早めに購入するのはいいですが、必要ではないものやまだまだ先でいいものについては買い急がないほうが、無駄にならなくていいのはないでしょうか。あまり制度や宣伝に踊らされず、しっかりした消費者でいるように心がけましょう。