■ 介護はどこで受けたい?
11月11日は「介護の日」なんだとか。知っていましたか?これは平成20年に厚生労働省が発表しています。
また「2025年問題」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「団塊の世代」が75歳以上になることで、後期高齢者の数が大きく増加すると言われます。これにより、医療、介護を始めとした社会保障制度の見直しの必要性が懸念されています。
みなさんは介護を受けるなら、どのような場所での介護を望みますか?
<厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「高齢社会に関する意識調査」/平成28年>によると、「どこでどのような介護を受けたいか」という質問の回答で一番多かったのは「家族に依存せずに受けられる介護サービスがあれば自宅で過ごしたい」なのだそうです。
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_2_2.html
できれば自宅で過ごしたいけれども、家族に迷惑をかけたくないと思う人が多いようですね。
実際に介護者が介護にどれくらい時間を費やしているのでしょう?
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/平成28年>によると、要介護1くらいの介護度であれば、「必要なときに手を貸す」くらいが一番多いようですが、要介護3になると「ほとんど終日介護」という人が3割、要介護5になるとほとんど終日介護となる人が5割を超えています。要介護度が進むほど介護にかかる時間はかかっているようです。やはり介護者の負担は大きいのが事実のようです。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/05.pdf
介護される側は、家族の負担はかけたくないけど自宅で過ごしたいと思っているのに対し、介護する側はやはり介護の負担が増えることが心配ですし、施設に入ってもらった方が安心だとも思う人が多いでしょう。
自宅で介護する場合には介護する時間の問題がありますが、いっぽうで施設に入所する場合には費用の問題があります。
介護保険の施設サービスとは、以下のものを言います。
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
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地域密着型介護老人福祉施設
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介護老人保健施設
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介護療養型医療施設
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特定施設
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地域密着型特定施設
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認知症対応型共同生活介護 (認知症高齢者グループホーム)
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これ以外は民間の施設ということになります。
施設に入居する場合には以下のような費用がかかります。
居住費
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管理運営費、家賃、水道光熱費など
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食費
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1日3食分
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介護保険 自己負担額
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要介護度が高くなるほど高額になる
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サービス加算
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施設による
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日常生活費
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理美容、被服費など
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医療費
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診察、薬代など
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その他
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料金が発生するレクリエーション、嗜好品など
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施設によってどのくらい費用がかかるかは大きく異なります。
そもそも公的介護保険は現金給付ではありませんので必要なサービスを受けるにはある程度のお金が必要となります。施設サービスとなると居住費がかかるため、在宅介護より費用がかかってしまいます。
要介護となっても自分らしく生きるためには、経済的な準備も必要ですね。