■ 節約の仕方について
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国だけでなく日本をはじめ世界経済にも悪影響を及ぼしつつあります。未だ終息の気配がない新型コロナウイルス、長引けば、家計にもその影響が直撃するかもしれません。この災難が過ぎ去るまでは、今まで以上に節約モードに切り替えておきたいところでしょう。
節約といっても、どのように考えたらよいのでしょうか?
家計の中の節約するものには固定費とそれ以外のものがあります。
固定費
(毎月口座から引き落とされるもの)
|
それ以外のもの
|
住居費(家賃や住宅ローンなど)
保険料(生命保険や損害保険など)
水道光熱費(電気・ガス・水道など)
通信費(電話・携帯・ネットなど)
受信料・購読料(NHK・新聞など)
教育費(学校・塾・習い事など)
交通費(車関係費・通学定期など)
その他固定費
|
食費(食品や外食など)
日用品費(生活に必要な消耗品など)
レジャー費(お出かけ、旅行など)
被服費(洋服や靴など)
交際費(お祝いやプレゼントなど)
美容費(散髪・クリーニング・化粧品など)
医療費(治療費や薬代など)
その他
|
家計によって、項目に違いはあると思いますが、だいたい上記のような項目があげられると思います。まずは、それぞれどれくらいの金額が毎月かかっているのか把握しておきましょう。
節約するには、最初に固定費から検討してみます。固定費は、お財布から自分で支払うことが少ないので、払っている感覚が薄く、ほったらかしになりがちです。しかし、一度見直すと大きな節約になりやすいので、面倒でもやってみる価値ありです。
比較的見直しやすいのは、住宅ローンや保険、携帯などの契約の見直しです。住宅ローンや保険の見直しは、自分一人で考えるのは難しい場合もあるので、FP相談や金融機関の相談窓口を利用してみてくださいね。
次に固定費以外のものについても検討しましょう。こちらは生活している中でその都度支払うので、実感のある出費でしょう。節約モードに切り替えてお財布のひもを締めて、コントロールしやすい項目が多いと思います。
例えば、レジャー費は公園など出来るだけ出費が少なくて楽しめるところを選ぶとか、被服費は必要最低限なものだけ買い足すとか、美容費も散髪するサイクルを少し長めにするとか、きっといろいろ工夫できることが見つかるのではないでしょうか。中でも食費は、普段節約していない家計だと結構削減できるかもしれません。まず、外食費です。2回外食していたものを1回にするだけでも効果は大きいです。次に、デザート・お菓子などです。日常的に食べている場合、それを特別な日だけにするなど、デザートやお菓子を食べる習慣を見直してみましょう。そして、スーパーなどの特売品に気を付けることです。特売品だとお得だと思って、必要ないのに買ってしまうことも多いと思います。必要なものを必要な分だけ買うことが、やっぱり一番節約になります。「いつか使うから」というのは結局無駄になりがちで、特に食材の場合は消費期限が過ぎて最後は捨ててしまうことになる場合もあるので気を付けましょう。
これらの節約ポイントは、家庭の状況によって異なるので、家族で考えてみましょう。家族会議を開いて、どんな項目をどれだけ節約できるのか、楽しく前向きに話し合ってみるといいのではないでしょうか。
「節約」というと何となく苦しいことのイメージがありますが、やり方次第では楽しむこともできるはずです。家族全員で目標を決めて、全員で節約に取り組むようになれば、「目標に達したら○○しよう!」など楽しみを準備してもいいですね。自分なりに工夫して節約を楽しんでやってみてください。