■ NISAの改正点
2024年からNISAが変更になります。加えて2022年4月1日から成人年齢が18歳になります。
今回はNISAの改正点についてです。
NISAには一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAと3つのNISAがあります。
そもそも一般NISAとジュニアNISAは2023年までの非課税措置、つみたてNISAは2037年までの非課税措置となっています。
●一般NISAの改正
【現行】
20歳以上の人が一般NISA口座で運用すると年間120万円までの運用益は最長5年間非課税になるというものです。対象商品は上場株式や株式投資信託・ETF・REITなどです。最終投資は2023年で終了です。
【2023年から】
18歳以上の人が利用できるようになります。
【2024年から】
2階建て形式になり、1階は上限額20万円まで、2階は上限額102万円までとなり、合計で122万円までの運用益が最長5年非課税になります。
5年延長され最終投資は2028年までとなります。
【注意点】
2階建て形式とは1階分はつみたてNISAのようなしくみで、2階部分が現行の一般NISAのようなしくみです。原則1階部分を活用しないと2階部分を活用することができなくなります。(1階部分の20万円の限度額いっぱいまで利用しなくても2階部分を利用することはできます)
一般NISA利用者や投資経験者は1階を利用しないことを届け出ると2階だけを利用できるようになりますが、商品は株式のみとなり、上限額は102万円に減少してしまいます。
●つみたてNISAの改正
【現行】
20歳以上の人がつみたてNISA口座で運用すると、年間40万円までの運用益は最長20年間非課税になるというものです。積立での投資方式のみで、商品は株式投資信託やETFとなります。最終投資は2037年で終了です。
【2023年から】
18歳以上の人が利用できるようになります。
【2024年から】
5年延長され最終投資は2042年までとなります。
●ジュニアNISA
【現行】
19歳以下の人がジュニアNISA口座で運用すると年間80万円までの運用益は最長5年間非課税になるというものです。対象商品は上場株式や株式投資信託・ETF・REITなどです。最終投資は2023年で終了です。3月末時点で18歳となる年の前年の12月末まで払い出しできないという制約があります。
現在ジュニアNISAを活用している人が20歳になる場合には、自動的にNISA口座が開設されます。
【2024年から】
なくなります。(予定どおり2023年で終了します)
現在ジュニアNISAを活用している人が2024年以降18歳になる場合には、自動的に新NISAが開設されます。
【注意点】
従来は18歳まで引き出しができませんでしたが、2024年1月1日〜2028年1月1日の間に18歳になった場合は払い出しができるようになります。(ジュニアNISA口座を廃止して全額を引き出します)