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コラム
 

■ 葬儀費用について

 

最近は家族葬を選択する方が増えており、葬儀費用も以前よりも抑えられています。

終活の一つとして、葬儀はどうしたいのかも考えてお金の準備もしておきたいですね。

 

葬儀にかかる費用の総額は、平均で約184万円です。200万円あれば、足りそうです。

【第4回お葬式に関する全国調査2020年(鎌倉新書調べ)による葬儀費用の平均額】

葬儀費用

飲食費

返礼品

総額

119.2万円

31.4万円

33.8万円

184.3万円

 

ただし、葬儀費用は葬儀の種類(一般葬、家族葬、一日葬、直葬など)や場所(斎場・葬儀会館、宗教施設、自宅など)によって異なります。具体的にどのような葬儀にするか検討し、それに応じた費用を準備しておくとよいでしょう。

主な葬儀の種類

特徴

一般葬

親族・友人・会社(仕事)関係者・近隣住民など多くの人が参列。1日目に通夜、翌日に告別式・葬儀を行う。費用が高い。

家族葬

家族など親しい人のみ参列。飲食接待費などを抑えるので費用は比較的安くなる。参列者が少ないので香典も少なくなる。

一日葬

通夜を行わず、一日で告別式・葬儀・火葬を行う。家族や親しい人のみで行う小さな葬式で、費用も抑えられる。

直葬

葬儀や告別式を行わず火葬のみ。費用も時間もかからない。

葬儀にかかる費用は、祭壇・会場(施設)・人件費や車代・飲食接待費・寺院費用などがあります。セットプランの場合はどこまでが含まれているか事前に確認が必要です。

 

なお、葬儀費用は、申告することで相続税から控除することができます。対象となるのは、通夜・葬儀・告別式にかかった費用やその飲食接待費、運搬費用や僧侶などに支払う費用、火葬・埋葬・納骨の費用などです。香典返し、墓石・墓地、法事などにかかる費用は対象外です。

 

 

ところで、皆様は流通ジャーナリストの金子哲夫さんをご存知でしょうか?

41歳で2012年にお亡くなりなりました。数回お話したことがある程度ですが、いつも明るく軽快なトークが印象的な方でした。

死期を悟った金子さんが、残された時間で終活をはじめ、自分の葬儀を完璧にプロデュースしたことが、大きな話題となりました。その金子さんが最期に書き残した本「僕の死に方 エンディングダイアリー500」があります。終活に取りかかる前にぜひ読んでみていただきたい本です。死に方を考えることは、生き方を考えることであるということを教えてくれます。流通ジャーナリストだった彼は、さすが、費用の情報(亡くなった当時のデータですが)も盛り込んでいて、参考になります。

葬儀費用の準備も大切ですが、それをきっかけに、限りある命をどう生きるか、現実的に考え、行動し、結果、今をよりよく生きることができるのではないでしょうか。

 

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