■ 自分が入っている企業年金は?
会社員の場合、会社が導入している企業年金に加入していることがあります。
企業年金とは、会社が従業員の退職後の生活のために支給する年金のことです。簡単に言うと、企業年金は、老後、公的年金にプラスしてもらう年金というイメージです。
公的年金とは異なる制度で、その会社が従業員のために任意で設けている年金制度ですから、全ての企業に導入されているわけではありません。
企業年金にもいろいろな種類があります。
自分が入っている企業年金が何なのか?は、まずは、会社の人事などに確認してみましょう。
その他にも以下のような方法があります。
●就業規則、退職金規定などを確認する
●給与明細を確認する(社員負担がある場合)
●各制度からの通知(確定拠出年金→運営管理機関などからの情報、厚生年金基金→「ねんきん定期便」の基金加入欄、中小企業退職金共済等→共済制度からの通知)
また、退職・転職後に、自分が入っていた企業年金を確認したい場合があります。その場合、退職前・転職前の会社に制度を確認してみましょう。詳細は、下表の方法で企業年金ごとに確認しましょう。
種類
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確認方法
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確定給付企業年金
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・退職時の会社からの案内
・受託機構からの支払案内
・企業年金連合会への照会
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確定拠出年金
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・運営管理機関からの案内
・退職時の会社からの案内
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厚生年金基金
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・加入員証
・「ねんきん定期便」の基金加入欄
・企業年金連合会への照会
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中小企業退職金共済・特定退職金共済
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・退職金共済手帳
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近年、確定拠出年金(DC)制度を導入する企業が増えています。
転職した場合、転職先にこの確定拠出年金制度があれば、転職前の企業年金(確定拠出年金だけでなく、確定給付企業年金や厚生年金基金も)の資産を転職先の確定拠出年金に移換することができる場合があります。
詳しくは転職先の人事などに確認してください。
会社員の退職後の生活資金は、公的年金+企業年金+退職一時金で、どの程度準備できるかをシミュレーションしておくと計画が立てやすくなります。さらに、自助努力で「つみたてNISA」や「個人年金」、そのほかにも貯蓄や投資で、プラスアルファの老後資金を作っておきたいですね。
皆さんはご自分の加入している企業年金をご存知ですか?
意外と知らない方が多いので、一度しっかり確認しておくようにしましょう。