■ 少額短期保険(ミニ保険)のいろいろ
少額短期保険(ミニ保険)とは、保険金が「少額」で契約期間が「短期」に限定されている保険のこと。2006年4月、改正保険業法によって少額額短期保険が誕生しました。最近はいろいろな少額短期保険(ミニ保険)があります。
【少額短期保険(ミニ保険)の特徴】
(1)保険金額が少額である
保険金額は死亡保険300万円、医療保険80万円、損害保険1,000万円などとなっています。複数の保険を契約する場合、合計保険金額は1,000万円が上限です。
(2)保険期間が短期である
保険期間が、1年や2年などと短期です。満期時に更新できるものが多くなっています。
(3)掛捨て
保険商品は掛け捨て型の保険のみです。
(4)破綻時の保障がない
生損保会社が経営破綻した場合には、契約者を保護する「保険契約者保護機構」のような仕組みがありますが、少額短期保険会社にはありません。
(5)保険料控除がない
保険料が「生命保険料控除」や「地震保険料控除」の対象とならない点も注意が必要です。
【ニッチな商品がいろいろある】
少額短期保険(ミニ保険)は一般の生命保険には入りにくい対象者や、ニッチな商品があります。たとえば以下のような商品です。
●持病がある人の死亡保険
●持病がある人の医療保険
●障害のある人の保険
●差額ベッド代保険
●単体で加入できる家財保険
●単体で加入できる地震保険
●店舗保険
●賃貸住宅サポート保険
●自転車保険
●自動車部品保険
●葬儀保険
●レスキュー費用保険
●チケットキャンセル費用保険
●結婚式総合保険
●弁護士費用保険
●認知症賠償責任保険
●スマホ保険
●ストーカー保険
●コロナ保険など
参考 一般社団法人 少額短期保険協会
https://www.shougakutanki.jp/general/consumer/product_list.html
少額短期保険(ミニ保険)はいろいろな商品が手ごろな保険料で加入できますが、保険の原則は「発生頻度は低くても、ひとたび起きると被害が甚大なことへの備え」であり、現預金ではカバーできないような経済リスクに保険を掛けるということを忘れないようにしましょう。