■ ペット保険のポイント
家族同様に生活している可愛いペットも生き物ですから、病気になって動物病院にかかることもあるでしょう。今回はそんなペットの医療費の負担を抑えるためのペット保険についてです。
可愛いペットが具合悪そうなときはとても心配ですよね。いち早く動物病院に連れて行って診てもらいたいものです。ただ、ペットには人間のような公的な制度がないので動物病院でかかるお金は全額が自己負担です。そのため、お財布が心配で動物病院に行くのをためらってペットの症状が悪くなってしまう・・・なんて悪循環にもなりかねません。そこで、ペット保険に加入していれば、動物病院に払うお金を少なくしたり、後で保険金が支給されたりするのです。
【保険給付のタイプ】
ペット保険には大きく2つのタイプがあります。健康保険のような現物給付タイプと、民間保険のような現金給付タイプです。
●現物給付タイプ
動物病院でかかった医療費のうち一部だけ自己負担すれば、それ以外は保険会社が補償してくれるというものです。たとえば補償割合が50%であれば、窓口で支払う金額はかかった医療費の50%で済みます。補償割合は一般的には50%〜90%程度です。100%補償(窓口でお金を払わなくて済む)というのもありますが、補償割合が多いほど保険料も高くなります。
●現金給付タイプ
動物病院でかかった医療費はいったん全額を自己負担し、その後保険会社に保険金の請求手続きをして給付金を受け取るというものです。これは後日、保険金が現金で給付されます。保険金は契約時に定めた上限額が決められています。
【補償内容】
ペット保険は基本的に入院・手術・通院などの補償があります。ペットが入院したり手術したりすると高額な医療費がかかってしまうので、入院給付金や手術給付金はかなり経済的負担を抑えることができます。ただ、補償の対象外となる手術もあります。たとえば避妊手術・ワクチン予防接種、歯石とりなどです。また、先天性異常の病気に対する治療は、基本的に補償の対象外となります。また入院や手術までしなくても、ちょっとした通院も多いものです。中には通院が補償の対象外のものもありますので、通院も補償の範囲か確認しましょう。そのほか、ペットが亡くなった場合の葬儀費用補助の補償がつくものもあります。
【加入するときの注意点】
ペット保険は基本的に加入できる年齢制限があります。たとえば犬であれば12歳までというような制限があったりします。加入時の年齢制限だけでなく更新時の年齢制限があったりします。一度加入すればずっと更新できる商品もありますが、一定の年齢を超えると更新ができなくなる保険の場合、一定年齢から補償がなくなってしまいます。何歳まで補償が継続できるのかよく確認してみてください。
また、ペット保険は契約後すぐに補償が開始される商品もありますが、一定の待機期間の経過を条件としているものがほとんどです。通常で30日程度の期間となります。
【ペットの健康告知】
ペット保険も加入するときにはペットの情報を告知しなければなりません。告知する項目はペットの種類、品種、体重、性別、生年月日、健康状態、他社のペット保険の加入の有無についてなどです。生年月日はわからない場合には、動物病院で推定年齢を確認して加入することもできます。健康状態は過去にかかったことのある病気やケガ、現在治療中もしくは経過観察中の病気やケガについてなどを告知します。正しく告知しないと告知義務違反となり保険の契約解除になってしまうこともあるので注意しましょう。
最近は人間だけでなく、ペットも高齢化してきています。ペットの医療費リスクのために保険に入っているという飼い主も多いでしょう。その場合でも、現在加入中のペット保険はどんな補償内容になっているか見直してみましょう。