■ 健康保険証がマイナンバーカードに
2024年12月以降、現在の健康保険証が発行されなくなり、マイナ保険証に一本化される予定です。
●マイナンバー制度
マイナンバー制度とは「国民の利便性の向上」「行政の効率化」「公平・公正な社会の実現」等のためにできた制度です。2015年の10月以降、日本に住む日本国民全ての人に12桁のマイナンバーが付与され、通知カードが郵送されました。(2020年5月以降は通知カードではなく個人番号通知書にてマイナンバーの通知が来るようになっています)
●マイナンバーカード
マイナンバーカードは公的な身分証明書として利用できる写真付き本人確認書類で2016年から発行されました。マイナンバーカードの作成は任意なので、持っていない人もいるでしょう。
マイナンバーカードは単にマイナンバーが記載されたカードということだけでなく、裏面のICチップで公的個人認証ができる機能があります。このICチップを活用することで、オンラインによる様々な行政サービスができるようになっています。
2020年、政府はマイナンバーカードの普及とキャッシュレス決済の普及を目的に、マイナポイント事業を行いました。マイナンバーカードを取得し、キャッシュレス決済でチャージや買い物をすると、利用額の25%分(最大5,000円分)のポイントがもらえるというものでした。
●マイナポータル
マイナンバーカードとスマートフォンのアプリ「マイナポータル」を連携させておけば、マイナンバーカードを持ち歩かずとも、スマートフォンでICチップを使ったオンライン行政サービスが受けられるようになっています。
●マイナ保険証
マイナ保険証とは、2021年10月から始まったマイナンバーカードを健康保険証として利用できるサービスです。スマートフォンのマイナポータルに健康保険証を登録させておくことで従来の健康保険証と同様に活用できます。マイナ保険証で受診すると、従来の保険証で受診するよりも初診料が20円、再診料が10円安くなります。
●第2弾マイナポイント事業で推進
2023年、政府は、マイナンバーカードの普及とキャッシュレス決済を普及を目的にマイナポイント事業第2弾を行いました。マイナンバーカードにキャッシュレス決済サービスを紐付けし利用すると最大5,000ポイント、マイナンバーカードの健康保険証としての利用登録で7,500ポイント、公金受け取り口座の登録で7,500ポイントがつくというものでした。
●健康保険証がマイナ保険証に一本化
政府は、健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化することを発表しました。現在は移行期間として現行の保険証も使えていますが、2024年12月2日以降、紙の健康保険証は発行されず、マイナ保険証に一本化される予定です。
●マイナンバーカードがない人
マイナンバーカードを紛失・更新中の人、手元にカードがない人もいるでしょう。そんな人には被保険者資格の情報などを記載した「資格確認書」が無償交付される予定です。資格確認書があれば、引き続き一定の窓口負担で医療を受けられます。ただし、資格確認書の交付にも手続きが必要で、自動では交付されません。
マイナンバーカードを作成していない人は作っておく必要がありますね。そしてマイナポータルで健康保険証を登録して準備しておく必要がありますね。また近いうちに運転免許証とマイナンバーカードの一本化も検討されています。どんどんデジタル化がすすんでいます。