教育ローンについて知りたい
200万円まで融資する国の教育ローン
教育費の支払いのために、進学・教育ローンを利用しようと考えている人も多いと思います。ここでは、進学・教育ローンの内容とともに、実際に利用している人の割合について紹介します。
進学・教育ローンの内容はさまざまですが、一般的なローンと比較すると、比較的低い金利が設定されているようです。中でも国の資金で運営されている「国の教育ローン」(日本政策金融公庫[旧国民生活金融公庫])は、低金利で融資条件も比較的緩やかなため人気が高いようです。受験費用・入学費用・在学費用のすべてを対象とし、融資限度額は学生1人につき200万円まで借り入れ可能です。一方、民間の金融機関の教育ローンは借入額、返済方法などが多様で、卒業後に子どもが返済を引き継ぐ、親子リレー型返済などもあります。
教育資金を借り入れている家庭は約2割
実際の利用状況については、東京私大教連の調査によると、大学入学に際し、教育資金を「借り入れた」家庭は約2割となっており、借入額の平均は約165万円です。一方、自宅外通学の子どもをもつ家庭では23%を超え、借入額も約185万円と高くなっています。
■ 「入学費用の調達」推移
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借入れあり
(%)
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借入れなし
(%)
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平均額
(万円)
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全体
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19.4
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80.6
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164.8
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自宅
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15.6
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84.4
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134.7
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自宅外
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23.3
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76.7
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185.1
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<東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査」/平成20年>