1年前に比べて貯蓄残高は増えている?
2人以上の世帯では、「減った」世帯が4割近くを占める
金融広報中央委員会が実施した調査によると、2人以上世帯の場合、金融資産の平均保有額は前年に比べ140万円増加しています。しかし実状をみると、1年前と比較した貯蓄残高の増減については「減った」と回答した世帯が、37.2%を占めています。これを年齢別に見ると、50歳代で「減った」と回答した割合が最も高く、20歳代で最も低い結果となっています。
■ 1世帯あたり金融資産保有額(貯蓄を保有していない世帯を含む)
(単位:万円)
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単身世帯
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2人以上
世帯
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2人以上世帯(年齢別)
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20歳代
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30歳代
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40歳代
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50歳代
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60歳代
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70歳以上
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平成18年
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470
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1,119
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205
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465
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819
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1,168
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1,695
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1,545
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平成19年
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724
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1,259
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167
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475
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777
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1,213
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2,001
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1,666
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<金融広報中央委員会「家計の金融資産に関する世論調査」/平成18年,「家計の金融行動に関する世論調査」/平成19年>
■ 1年前と比較した貯蓄残高の増減(貯蓄を保有していない世帯を含む)
<金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」/平成19年>
収入の減少が原因という世帯が半数を超える
2人以上の世帯の貯蓄残高が減った理由としては、「定例的な収入が減ったので貯蓄を取り崩したから」が51.3%となっており、依然として家計は厳しいようです。これに続いて、「こどもの教育費用・結婚費用の支出があったから」29.7%、「耐久消費財(自動車・家具・家電等)購入費用の支出があったから」が29.4%となっています。
■ 貯蓄残高が減った理由(複数回答)
<金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」/平成19年>